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平成二十一年四月十三日提出質問第三〇六号
本年三月七日の自由民主党総裁という立場での麻生太郎内閣総理大臣による沖縄県訪問に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
本年三月七日の自由民主党総裁という立場での麻生太郎内閣総理大臣による沖縄県訪問に関する質問主意書
本年三月七日、麻生太郎内閣総理大臣は、内閣総理大臣としてではなく、自由民主党総裁として沖縄県を訪問(以下、「訪問」という。)しているが、その際、麻生総理が普天間飛行場はじめ在沖縄米軍基地の視察を行う、または、普天間飛行場の代替施設建設のあり方等に関して地元住民と対話する等の日程は設けられていない。右と「政府答弁書」(内閣衆質一七一第二六六号)を踏まえ、質問する。
二 麻生総理として、本年二月十七日に中曽根弘文外務大臣とヒラリー・クリントン米国務長官との外相会談が行われた際に署名がなされた、在沖縄米海兵隊のグアム移転に係る協定はじめ在沖縄米海兵隊のグアム移転による再編、またその一環としての普天間飛行場の代替施設建設のあり方等、沖縄県における米軍基地問題等に対する政府の取組への沖縄県民の理解と協力を得たいと考えているのなら、「訪問」に際しても麻生総理が普天間飛行場はじめ在沖縄米軍基地の視察を行う、または、普天間飛行場の代替施設建設のあり方等に関して地元住民と対話する等の日程を設けるべきではなかったのかと、政府ではなく、麻生総理の見解をこれまで重ねて問うているが、「政府答弁書」でも、「御指摘の『訪問』については、内閣総理大臣として行われたものではなく、自由民主党総裁として行われたものであることから、政府として先の答弁書(平成二十一年三月二十七日内閣衆質一七一第二二四号)四及び七についてのとおりお答えしたところである。」と、「政府として、お尋ねについてお答えする立場にない。」との答弁が繰り返されているだけである。右は、麻生総理が内閣総理大臣としてではなく自民党総裁として行った党務は、質問主意書の対象とならないということか。確認を求める。
三 当方が問うているのは、麻生総理として、「訪問」を内閣総理大臣または自民党総裁のどちらの立場に立って行うにしても、国民はじめ国内外の目には「麻生太郎内閣総理大臣の行動」として映るのであり、そうである以上、また、「政府答弁書」にも「政府としては、普天間飛行場の代替施設への移設を始めとする在日米軍の再編は、在日米軍の抑止力を維持しつつ、沖縄を始めとする地元の負担の軽減を図るものであり、是非とも実現しなければならないものと考えており、これについての沖縄県民の理解と協力を得るために最大限努力してきているところである。いずれにせよ、政府としては、そのような在日米軍の再編について、今後とも沖縄県民の理解と協力を得つつ、平成十八年五月一日の日米安全保障協議委員会の際に発表された『再編の実施のための日米ロードマップ』に従い、着実に実施していく考えである。」とある様に、麻生総理として、沖縄県民の理解と協力を得て、在日米軍の再編を着実に実施したいとの考えを有している以上、麻生総理は、内閣総理大臣または自民党総裁という立場のあり方はどうであれ、「訪問」の際に普天間飛行場はじめ在沖縄米軍基地の視察を行う、または、普天間飛行場の代替施設建設のあり方等に関して地元住民と対話する等の日程を設けるべきではなかったのか。それをせずして、右答弁にある様な、沖縄県民の理解と協力は到底得られないと考えられるが、麻生総理、総裁の見解を再度問う。
右質問する。