質問本文情報
平成二十一年九月十六日提出質問第一一号
一九九九年にキルギスで発生した日本人誘拐事件に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
一九九九年にキルギスで発生した日本人誘拐事件に関する質問主意書
一九九九年八月、キルギスで日本人鉱山技師ら四人が誘拐される事件(以下、「日本人誘拐事件」という。)が発生した。二〇〇八年一月三十一日、「日本人誘拐事件」に関し、キルギスの国会において、当時人質の解放交渉に携わっていたとされるトゥルスンバイ・バキル・ウウルー・キルギス共和国前オンブズマンにより、「日本人誘拐事件」が発生した際に日本政府が支払ったとされる身代金がキルギスの治安当局の人間によって山分けされていたとの証言(以下、「証言」という。)がなされている。右と「政府答弁書」(内閣衆質一七一第六五四号)を踏まえ、質問する。
二 現時点で、キルギスの国会より、「議事録」の提供は受けているか。
三 二で、提供を受けていないのなら、それはなぜか説明されたい。
四 「日本人誘拐事件」における身代金について、例えば昨年二月二十二日の政府答弁書(内閣衆質一六九第八〇号)の「日本政府からキルギス政府へ身代金のために金銭が支払われたという事実はない」という答弁に見られる様に、外務省は過去の答弁書で一貫してその事実を否定してきた。これまで重ねて述べてきたとおり、「日本人誘拐事件」を担当していたのは、当時の今井正領事移住部長であり、当方は今井氏より、身代金についての説明を受け、その支払の決裁を求められたことをはっきり記憶し、また同氏と面会をしたことを記録した書類を保有している。「日本人誘拐事件」における身代金について、現時点でも右の同省の認識に変わりはないか。確認を求める。
五 本年八月三十日に投開票が行われた第四十五回衆議院議員総選挙において、民主党が三百八議席を獲得する勝利を収め、政権交代が実現し、鳩山由紀夫内閣が発足することが確実となった。鳩山由紀夫内閣総理大臣、外務大臣として、「日本人誘拐事件」における身代金につき、徹底的な調査をし、真実を国民に明らかにする考えはあるか。
右質問する。