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平成二十一年十月三十日提出
質問第三八号

外務省による同行記者団に対する白紙領収書の供与についての鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問主意書

提出者  鈴木宗男




外務省による同行記者団に対する白紙領収書の供与についての鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問主意書


 これまで累次に渡り質問主意書で取り上げてきた、過去に外務省在外公館の名称が記されたレターヘッドの右下部に在外公館名が記載された印を押し、金額等が記されていない文書を同行記者団の経費支払証明書・領収書(以下、「白紙領収書」という。)として使用するために外務省職員が作成していたとされることに関し、本年九月十六日に提出した質問主意書で問うたところ、十月一日に閣議決定された政府答弁書(内閣衆質一七二第一三号)では、「御質問の諸点については、新内閣の下でこれまでの経緯等を確認しているところであり、その結果も踏まえ適切に対処してまいりたい。」との答弁がなされている。右を踏まえ、質問する。

一 新内閣における「白紙領収書」のこれまでの経緯等に関する確認作業は、現在どの様な進捗状況にあるのか説明されたい。
二 過去の答弁書において外務省は、「白紙領収書」を作成し、同行記者団に渡していたということについて、「あった」または「なかった」ではなく、「確認されていない」との曖昧な答弁を繰り返してきたが、元外務省事務官で大宅壮一賞作家の佐藤優氏が、月刊現代二〇〇六年九月号や二〇〇七年六月十九日、株式会社アスコムより発行された鈴木宗男衆議院議員と佐藤優氏の共著「反省 私たちはなぜ失敗したのか?」はじめ公の場で、過去に自ら同行記者団に対して「白紙領収書」を手渡していたことを明言している。このことからしても、前政権における過去の答弁は虚偽の答弁であり、誠実さのかけらもなく、国民を騙し、閣議を愚弄するものであったと考えるが、新内閣においても、「白紙領収書」の存在について「確認されていない」とする見解に変わりはないか。
三 「白紙領収書」の真相を解明するには、佐藤氏本人をはじめ、佐藤氏が「白紙領収書」作成の指示を受けたと明言している原田親仁元外務省欧州局長等の関係者に直接話を聞き、改めてその事実関係について調査をすることが必要であると考える。前政権において右は全く実行されず、国民に対する明確な説明がなされたことは一度もなかったが、新内閣において、鳩山由紀夫内閣総理大臣、岡田克也外務大臣は、右で挙げた人物から直接話を聞き、「白紙領収書」について改めて詳細な調査をし、国民に明確な説明をする考えはあるか。

 右質問する。



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