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平成二十一年十一月四日提出
質問第四七号

新型インフルエンザ対策に関する質問主意書

提出者  大村秀章




新型インフルエンザ対策に関する質問主意書


 新型インフルエンザへの万全な取り組みは国民の生命と健康を守る上で目下最大の懸案事項である。
 従って我々は、昨年来、自民・公明の与党プロジェクトチームで精力的に検討を重ね、対策を構築してきたところである。
 こうした中で、新型インフルエンザのワクチン接種をめぐり、専門家が一旦合意した内容が、十月二十日「政治主導」で別の結論に変わったとの報道がなされている。多くの関係者から戸惑いと不安の声があがっており、以下事実関係を明確にするため、質問する。

一 十月十六日の専門家による意見交換会において、一回接種とする合意がなされたと聞いているが、事実関係如何。
二 その後、足立信也政務官に事務方が報告したところ、激怒し、不信感を強めた。そして、十九日夜に別の委員も招いて緊急に意見交換会を開いた。自ら司会をし、十六日の意見をまとめた専門家を制し、親しい三人の方から、足立氏の考えに同調する意見が相次いだ。その結果、医療従事者を一回とする以外は、二回接種とすることとなった。なお、厚労省のある幹部は「専門家が知見を踏まえて出した結論を覆すには論拠が必要。仲のいい知人の専門家を呼び寄せた会議でそれが十分だったのか」と話す。とも報道されている。
 以上についての事実関係如何。
三 特に、十九日の会合は、足立政務官がメンバーも指名して開いたとされているが、事実か。
四 ワクチン接種の回数は、国民の生命と健康に関わる極めて重大な案件であり、いったん一回接種で方向が決まったものが、土日をはさんでたった三日で覆る。実態的には、一日で覆ったことに等しい。このような重要なことを一人の政務官がメンバーも自分の知人を選んで強引に決めていく。そのような恣意的な手法に極めて強い危惧の念を抱かざるを得ない。
 また、このような不透明な一連の経過で重要な案件が決められていくことになると、関係者さらには国民全般に不安が拡がっていくこととなる。
 このような事態に対し、足立政務官の責任を問う声があがっているが、こうした意見に対し、どう応えていくのか。
五 以上、主だった疑問点を申し述べたが、この一連の経過を主導したのは足立政務官であり、事務方もまともな答弁ができず困惑している。
 従って、この質問主意書に対しては足立政務官自らが、自らの見解を書いてお答えいただくよう強く要求する。この答弁書を誰が書いたかについても明確にお答えいただきたい。
六 ワクチン接種費用についてお伺いする。
 1 今回の接種による費用負担は全国民でいくらと想定しているのか。
 2 国の買上げ費用は約千四百億円用意されていると聞くが、実費徴収すると、この分がまた収入として国に入ることになるのか。
 3 ワクチン製造者への購入費用をそれぞれ明らかにされたい。
 4 諸外国では、ほとんど無料と聞いているが、どうか。特に、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、オーストラリアについてお伺いする。
 5 二回接種で六千百五十円、家族四人で二万四千六百円はいかにも負担が大きいと感ずる。
  低所得者に加え、基礎疾患を有する者、妊婦、子ども、高齢者等のさらなる負担軽減を講ずるべきと考えるが、如何。

 右質問する。



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