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平成二十一年十二月二日提出質問第一六三号
いわゆる「密約」に関する質問主意書
提出者 小野寺五典
いわゆる「密約」に関する質問主意書
岡田外務大臣は、就任当初から、非核三原則に絡む核持ち込みなど、いわゆる外務省の各種「密約」の徹底調査を指示している。外務省の内部調査の過程で「関連文書が見つかった」との報告を受けた等の各種報道もされたなか、今般、内部調査は終了し、新たに「有識者委員会」を設置して、調査結果の検証作業を行っている。
このことを踏まえ、以下の通り質問する。
二 政府としては、検証結果の報告内容によっては、「密約」の認定を行うつもりなのか。
三 いわゆる「密約」問題の論点は、外交交渉の透明性に対する考え方、非核三原則との整合性、文書の公開方法のあり方等、様々考えられるが、政府は、核心は何であると考えているのか。
四 仮に「密約」を政府が認定した場合、焦点となるのは、今後の政府の対応と考えるが、非核三原則の見直し等も今後の検討課題となると考えるのか、政府の認識如何。
五 これまで、米国の艦船の入港等に関し、核の持ち込みに関連しての事前協議は行われなかったが、仮に「密約」を政府が認定した場合、非核三原則に基づき、今後、政府は米国に対し事前協議を求める意思があるのか。
六 米国が我が国に提供する「核の傘」と、我が国の非核三原則との関係及び、整合性に対する政府の認識如何。
右質問する。