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平成二十二年一月二十九日提出質問第五五号
政権交代時における内閣官房機密費の支出等に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
政権交代時における内閣官房機密費の支出等に関する質問主意書
昨年十一月二十一日の新聞報道によると、第四十五回衆議院議員総選挙が行われた二日後の同年九月一日、前政権の河村建夫内閣官房長官により、二億五千万円の内閣官房機密費が引き出されていたとのことである。また、右の総選挙において、鳩山由紀夫代表率いる民主党は、官僚政治打破、国民目線に立った、生活者第一の政治の実現を訴えていたと承知する。右を踏まえ、質問する。
二 前文で触れた様に、衆院選後、前政権により全て使い切る形で二億五千万円もの機密費が引き出されていたことにつき、平野長官としてどの様な見解を有しているか。
三 一般に、政権交代がなされる際、政権を明け渡す前政権側が我が国の国益のために機密費を用いる必要性が生じることはないと考えられる。前文で触れた様に、民主党はかねてから官僚政治打破、国民目線に立った、生活者第一の政治の実現を訴え、機密費についても、支払記録を作成し、一定期間後に公表することを義務付ける等、その透明性確保を図ることを主張していたと承知するが、右につき平野長官は「前政権のことで、根掘り葉掘り調べる立場にない。調査しても出てこないのではないか」と、また鳩山由紀夫内閣総理大臣は「政権交代が起きる時はこういうものではないか。あまり旧政権のことをとやかく言うつもりはない」と述べていると報道されている。これでは国民の理解、支持は得られず、自ら述べてきたことに自ら反することになるのではないか。
四 鳩山内閣として、なぜ前政権が政権交代の間際に二億五千万円もの機密費を支出する必要があったのか、官僚政治打破、国民目線に立った、生活者第一の政治の実現を訴えていた自らの主張を鑑み、徹底的な調査をするべきであると考えるが、鳩山総理、平野長官の見解如何。
右質問する。