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平成二十二年二月二十六日提出質問第一七九号
外務省報償費の官邸への上納に係る外務大臣の認識に関する第三回質問主意書
提出者 鈴木宗男
外務省報償費の官邸への上納に係る外務大臣の認識に関する第三回質問主意書
「前々回答弁書」(内閣衆質一七四第六七号)で岡田克也外務大臣は、「かつて外務省の報償費が総理大臣官邸の外交用務に使われていたことがあったことが外務省において判明した。」と、過去に外務省における報償費、いわゆる機密費が首相官邸に上納されていたことを明らかにした。右の事実は、前自民・公明政権では一切明らかにされず、前政権は国民に「上納はない」とウソをつき、国民を騙し続けてきた。国民に対して情報を開示し、真実を明らかにすると言う、岡田大臣率いる現在の外務省、並びに鳩山由紀夫内閣の姿勢を、当方は高く評価するものである。右と「前回答弁書」(内閣衆質一七四第一二二号)を踏まえ、岡田大臣に再度質問する。
二 一の答弁には「過去の政権下で行われたものであることから、お答えすることはできない」とあるが、前政権で行われたことであっても、現在も政府の職員であり、当時を良く知る者等の関係者に話を聞くことで、ある程度の概要をつかむことは可能ではないのか。岡田大臣の見解如何。
三 前回質問主意書で、福田康夫元内閣官房長官が、国会の場で六度に渡り、「上納の慣行はない」旨、国民にウソをついていたことについて、岡田大臣及び鳩山由紀夫内閣総理大臣の見解を問うたところ、「前回答弁書」では「お尋ねの発言がかつて外務省の報償費が総理大臣官邸の外交用務に使われていたことがあったことを承知の上でなされていたのであれば、当該発言の趣旨は不明であると言わざるを得ない。」と答弁している。簡潔に言うならば、右答弁は岡田大臣として、過去の福田元長官の答弁は虚偽であったと認識していると理解して良いか。確認を求める。
四 当方としても、また大多数の国民も、機密費の意義そのものを否定しているのではない。しかし、機密費の原資が国民の尊い税金であることを鑑みる時、政府は出来る限り、国益を害しない範囲で、その使途等について国民に説明する責務を負う。前回質問主意書で触れた福田元長官の答弁は、結果的に国民を欺き、機密費、ひいては政府に対する国民の信頼を落とし、国益を損ねることに繋がったものと考えるが、岡田大臣の見解を示されたい。
右質問する。