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平成二十二年三月三日提出
質問第一九四号

腎疾患対策に関する質問主意書

提出者  木村太郎




腎疾患対策に関する質問主意書


 我が国の透析患者数は、約二十八万二千人となっており、世界でも最も多いとされている。近年、技術の進歩により透析を導入し、健常者と変わらぬ生活を得られるようになっている患者も増えているものの、合併症の重度・重複化により不自由な生活を余儀なくされ、介護を必要とする患者も増えている。
 腎臓病患者の実態を把握し、腎疾患分野における保険・医療・福祉を網羅した「腎疾患総合対策」を進めることが重要と考える。
 従って、次の事項について質問する。

一 近年の透析患者の特徴を、どのように捉えているか。
二 腎臓病(原因究明と治療)の研究、とりわけ慢性腎臓病(CKD)対策及び糖尿病性腎症の予防対策と腎不全・透析治療に移行しないための研究は、どのように推進しているのか。
三 通院困難な透析患者のための通院介護保障体制と、要介護患者への医療と福祉の連携による総合的対策を進めるべきと考えるが、どのように対応するのか。
四 臓器移植推進のための啓発・広報活動を強化するとともに、都道府県所属の移植コーディネーターの増員と身分保障を明確にし、さらに院内で調整を行うコーディネーターを増員するため、国はどう対応していくのか。
五 災害時における透析医療の確保と患者の避難・移動を確保する体制を強化することは重要と考えるが、国はどう対応していくのか。
六 鳩山内閣における平成二十二年度予算案の中で、腎疾患対策関係予算は、腎疾患対策費・慢性腎臓病(CKD)特別対策事業・腎疾患対策研究事業からなっており、二億九千四百二十四万円余りとなっている。
 しかし、自公政権による平成二十一年度予算に比べ減額となっている。また、自公政権時における平成二十二年度予算概算要求では、平成二十一年度予算より大幅に増額し四億四千四百九十八万円余りとしていたのに比べても、かなりの縮小予算案になっている。「コンクリートから人への経済」とか「いのちを守る予算」とか、鳩山総理は耳障りのいい発言を繰り返しているが、大きな矛盾がここにも指摘できる。減額予算にした根拠は、どういうことか。腎臓病患者の願いに対応できる予算案と考えているのか。
七 在宅療法の一つとして、腹膜透析が一部で普及している。この方法は結果的に医療費の抑制にも結び付くと思われるが、国はどのように考え、医療機関や患者への支援をどう考えているのか。

 右質問する。



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