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平成二十二年三月三日提出質問第一九五号
日本時間二月二十七日午後に南米チリで発生した巨大地震による津波が日本に及ぼす影響への政府の対応に関する質問主意書
提出者 江渡聡徳
日本時間二月二十七日午後に南米チリで発生した巨大地震による津波が日本に及ぼす影響への政府の対応に関する質問主意書
一 地震発生により、日本への津波が予想されると考えられた時点において、気象庁から政府に対しての報告日時、また報告後における官邸対策室の設置時間、及び緊急参集チームの集合日時、対策会議の詳細について明らかにされたい。
二 また、政府がその報告を受けた後の、総理から各省庁への指示の日時及び対応策の詳細について明らかにされたい。
三 その指示を受けた、各省庁においての対応について
1 内閣府において、地震発生時から日本への津波が予想されると考えられ、その報告を受けた時点においての、防災担当大臣、副大臣、政務官の登庁時間、及び総理からの指示を受けた後に担当大臣から避難・被害等への対応策がどのように出されたのかお聞きしたい。
2 防衛省において、地震発生時から日本への津波が予想されると考えられ、その報告を受けた時点においての、大臣、副大臣、政務官の登庁時間、及び総理からの指示を受けた後に大臣からの避難・被害等への対応策がどのように出されたのかお聞きしたい。
3 国土交通省において、地震発生時から日本への津波が予想されると考えられ、その報告を受けた時点においての、大臣、副大臣、政務官の登庁時間、及び総理からの指示を受けた後に大臣からの避難・被害等への対応策がどのように出されたのかお聞きしたい。
4 総務省において、地震発生時から日本への津波が予想されると考えられ、その報告を受けた時点においての、大臣、副大臣、政務官の登庁時間、及び総理からの指示を受けた後に大臣からの避難・被害等への対応策がどのように出されたのかお聞きしたい。
5 厚生労働省において、地震発生時から日本への津波が予想されると考えられ、その報告を受けた時点においての、大臣、副大臣、政務官の登庁時間、及び総理からの指示を受けた後に大臣からの避難・被害等への対応策がどのように出されたのかお聞きしたい。
四 今回のチリ沿岸巨大地震による日本への津波の影響で、全国約一五二万世帯、約一五万人が避難し、長時間に渡り避難生活を強いられた。また、高知県須崎港、岩手県久慈港において約一メートル二〇センチ、青森県八戸港において約九〇センチなどの津波が発生し、道路の冠水、断水など各地において被害が発生した。一九六〇年、同様のチリ沖地震での津波により日本において一四二名の死者及び多大な被害が発生した経験を踏まえた、今回の避難勧告等の対応は適切であり、各地方自治体の対応も迅速であったように思う。
しかしながら、この緊急時を考えれば、記者会見等においての総理の服装が背広であったことは、災害に対する危機感、気構えが感じられない。つねづね国民の「命を守りたい」と言う総理は、自ら防災服を着用し、官邸対策室において緊急事態に備えるべきではなかったか。
以上のことを踏まえ、今回の災害に対する鳩山総理の見解を求める。
また、政府として事後検証を行い、その結果を踏まえて、今後の災害時の対応方針並びに改善策を、鳩山総理及び中井防災担当大臣に問う。
右質問する。