質問本文情報
平成二十二年四月二十日提出質問第四一〇号
外務省沖縄事務所職員が私費で写真展を主催したことの是非に関する第三回質問主意書
提出者 鈴木宗男
外務省沖縄事務所職員が私費で写真展を主催したことの是非に関する第三回質問主意書
「前回答弁書」(内閣衆質一七四第三六一号)及び「前々回答弁書」(内閣衆質一七四第三一九号)を踏まえ、再度質問する。
二 前回質問主意書で、当該写真展に外務省沖縄事務所職員のポケットマネー、つまり私費は一切用いられていないのか、当該写真展に写真を出展し、表彰を受けた者に、同省沖縄事務所職員のポケットマネー、つまり私費を用いて用意された記念品を贈呈していたとの事実はあるかと問うたところ、「前回答弁書」では「前回答弁書一から三まで及び五から七までについてでお答えしたとおり、御指摘の写真展は、外務省の予算から経費を支出して実施したものである。それに加えて、外務省沖縄事務所職員の一部が秀逸な作品を提出した者に対し、敬意及び感謝の念を表すために、私費で購入した記念品を贈呈した」との答弁がなされている。同省沖縄事務所の職員が当該写真展に関し、私費を用いた事実があるのに、なぜ「前々回答弁書」ではそのことに何ら触れられていなかったのか説明されたい。
三 岡田克也外務大臣は、外務大臣就任時、国民の理解と信頼があって初めて外交ができる旨述べていたと承知する。当該写真展において私費が用いられていたことが、「前々回答弁書」において明らかにされず、不正直な答弁がなされていたことは、国民の理解と信頼を得られるか。岡田大臣の見解如何。
四 外務省沖縄事務所の職員が当該写真展に関し、私費を用いたことについて、「前回答弁書」では「このことに特段の問題があるとは考えていない」との答弁がなされている。しかし、当該写真展が同省の公式の行事として行われたものであるのなら、また、同省としてそれが十分な意義を有したものであると認識しているのなら、それに係る費用は全て公費から支出すべきではなかったのか。金額の多寡に関係なく、公私を厳格に区別しなくては、公私混同に対する同省職員の意識に悪影響を及ぼすことになるのではないか。岡田大臣は、特に公私混同に厳しい政治家として知られていると思料するが、右につきどの様に考えるか説明されたい。
右質問する。