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平成二十二年五月三十一日提出質問第五二一号
我が国が抱える領土問題に対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問主意書
提出者 鈴木宗男
我が国が抱える領土問題に対する鳩山由紀夫内閣の見解に関する質問主意書
新聞報道によると、本年五月二十七日、鳩山由紀夫内閣総理大臣は同日に開催された全国知事会議に出席した際、尖閣諸島に関して「帰属問題は日本と中国の当事者同士でしっかり議論して結論を見いだしてもらいたい」旨発言したとのことである。右の鳩山総理の発言に対し、翌二十八日、岡田克也外務大臣は記者会見で「尖閣に領土問題はなく、(中国との)議論の余地はない」旨述べたと報道されている。右を踏まえ、質問する。
二 二〇〇五年十一月四日に閣議決定された政府答弁書(内閣衆質一六三第三九号)を含む過去の答弁書によると、我が国が抱える領土問題は、ロシアとの間の北方領土問題、韓国との間の竹島問題の二つであるとされているが、鳩山由紀夫内閣においても右の認識に変わりはないか。確認を求める。
三 前文で挙げた岡田大臣の発言の通り、尖閣諸島を巡り、我が国はいかなる国との間にも領土問題を抱えていないと承知するが、鳩山内閣の見解如何。
四 前文で挙げた全国知事会議に、鳩山総理に随行した総理秘書官はいたか。特に、外務省から出向している総理秘書官は随行していたか。
五 四で、前文で挙げた全国知事会議に、外務省から出向している総理秘書官が鳩山総理に随行していたのなら、鳩山総理が前文における発言をした際に、正しい政府見解を知らせるべく、メモを入れる等の対応を取ったか。
六 五で、その様な対応を取らなかったのであれば、それは総理秘書官としての職務怠慢、サボタージュに該当するのではないか。
右質問する。