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平成二十二年六月十一日提出
質問第五七〇号

農業農村整備事業における計画的な推進に関する質問主意書

提出者  木村太郎




農業農村整備事業における計画的な推進に関する質問主意書


 我が国の農政の進むべき大きな目標の一つに、食料自給率の向上がある。民主党がマニフェスト等で掲げてきた食料自給率は猫の目の様に度々変わっている。その基本的な姿勢が度々ぶれることを危惧したとき、農業の生産基盤の整備を中心とした農業農村整備を計画的に進め、農家の皆さんが希望を持って営農ができる環境づくりを推進していくことが、極めて重要と考える。我が青森県では、都道府県別食料自給率で百十九パーセントを誇り、全国第四位に位置づけられていることからも、国内有数の食料供給基地として高品質で安心・安全な農産物の生産・供給に貢献してきたところである。その背景には、農業生産力を下支えする水利施設や、ほ場の整備保全に取り組んできたことも大きな効果を果たしている。しかしながら、政権交代後の平成二十二年度予算では、農業農村整備関係の予算が六割以上も削減されたことから、農家の声として「工期の遅延に伴う営農計画の変更」や「新規採択が見送られた場合の老朽施設の機能低下への不安」、また、「六割以上予算を削減した横暴により、結果的に農家負担が大きくならざるを得ない事態が近い将来生じるのではないか」などという不平・不満、憤りが大きく寄せられている。
 従って、次の事項について質問する。

一 食料生産力を高めるため、下支えする農業農村整備事業の計画的な推進をどのように考えているのか。
二 農家の皆さんからの不平・不満や憤りの声に応えるため、平成二十三年度の農業農村整備予算をどのように考えているのか。
三 現在実施中の国営岩木川左岸二期地区の予定工期内の完成を目指し、安定した農業用水の確保ができるようにするために、今年度の追加予算を考えているのか。また、平成二十三年度以降の予算をどのように考えているのか。
四 十三湖土地改良区の老朽化した基盤施設の整備更新を計画性を持って進めるため、現在調査中の国営十三湖二期地区の平成二十七年度の新規採択を強く要望している農業関係者に、どのように対応していくのか。
五 津軽平川土地改良区の老朽化した基盤的農業水利施設の整備更新を、計画性を持って進め、用水の安定取水が図られるようにするために、現在調査中の国営平川二期地区の平成二十四年度の新規採択を強く要望している農業関係者に、どのように対応していくのか。
六 浅瀬石川土地改良区が管理する浅瀬石川ダム等の基幹的施設の万全な維持管理を図るため、維持管理関係事業予算や農家の負担軽減を図る総合償還対策予算の確保を強く要望している農業関係者に、どのように対応していくのか。
七 現在実施中の国営小田川二期地区の予定工期内における工事完成を目指し、安定した農業用水の確保ができるようにするために、今年度の追加予算を考えているのか。また、平成二十三年度以降の予算をどのように考えているのか。
八 浪岡川土地改良区が管理する浅瀬石川ダム等の基幹的施設の万全な維持管理を図るため、維持管理関係事業予算や農家の負担軽減を図る総合償還対策予算の確保を強く要望している農業関係者に、どのように対応していくのか。
九 稲生川土地改良区が管理する基幹的施設の万全な維持管理を図るため、維持管理関係事業予算や農家の負担軽減を図る総合償還対策予算の確保を強く要望している農業関係者に、どのように対応していくのか。
十 五所川原市南部土地改良区で実施中のかんがい排水事業の予定工期内の工事完成を目指し、安定した農業用水の取水が可能となるよう強く要望している農業関係者に、どのように対応していくのか。
十一 田子町土地改良区内における水田のほ場整備では、生産コストの大幅な低減に貢献すると考えられていることからも、平成二十三年度の新規採択を強く要望している農業関係者に、どのように対応していくのか。
十二 福地土地改良区内における水田のほ場整備では、生産コストの大幅な低減に貢献すると考えられていることからも、平成二十三年度の新規採択を強く要望している農業関係者に、どのように対応していくのか。
 なお、三〜十二については、個々に具体的な国の考えを示されたい。

 右質問する。



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