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平成二十三年二月二十八日提出
質問第一一〇号

北方領土を含む日ロ隣接地域における生態系の保全等に関する質問主意書

提出者  浅野貴博




北方領土を含む日ロ隣接地域における生態系の保全等に関する質問主意書


 二〇〇五年七月に世界自然遺産に登録された知床について、北方領土を含む千島列島ウルップ島までその遺産区域の拡張を目指すNPO法人「日露平和公園協会」が北海道羅臼町で設立されている。「日露平和公園協会」は流氷の南限に位置する北方領土及び千島列島の海域と知床を一体の生態系として保全する必要があり、また、北方領土で急速な開発を進めているロシアに対して環境保全を促すねらいも込めて遺産区域の拡張を目指していると承知する。右を踏まえ、質問する。

一 知床と北方領土は同様の生態系に属しており、同海域の環境保全を図ることは非常に有意義かつ重要であると考える。右につき、過去の政府答弁書(内閣衆質一六九第二二〇号)では「政府としては、我が国固有の領土である北方四島を含む日露の隣接地域における生態系の保全及びその持続可能な利用に関する協力をロシア連邦との間で進めることは重要であると考えており、現在、ロシア連邦との間で、北方領土問題に関する我が国の立場を損なわない形でこの分野での協力を進めるべく調整しているところである。」との答弁がなされているが、右の調整作業は、現在どのような進捗状況にあるのか、詳細に説明されたい。
二 本年二月十一日にモスクワで行われた日ロ外相会談において、前原誠司外務大臣は、ロシアのラブロフ外務大臣に対し、北方領土における日ロ共同の経済活動について、我が国の法的立場を害さないという前提で、何ができるかを日ロ双方で議論していくことを提案していると承知する。前原大臣の提案は、こう着状態にある日ロ間の北方領土交渉を打開する一つの手がかりになるものと考えるが、その共同経済活動の中に、北方領土を含む日ロ隣接地域における生態系の保全等は含まれるか。前原大臣の見解を示されたい。
三 北方領土を含む日ロ隣接地域における生態系の保全等の一環として、知床の遺産区域の北方領土までの拡張を日ロが歩調を合わせて目指していくことも、日ロ相互の信頼関係の構築、我が国の国益に資する形での北方領土問題の解決に向けた一つの新たなアプローチとなり得ると考えるが、前原大臣の見解を示されたい。

 右質問する。



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