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平成二十六年一月三十日提出
質問第一六号

中国による防空識別圏が二〇一〇年に我が国に対して提示されていた件に関する質問主意書

提出者  鈴木貴子




中国による防空識別圏が二〇一〇年に我が国に対して提示されていた件に関する質問主意書


 昨年十一月二十三日、中国政府は、我が国固有の領土である尖閣諸島を含む防空識別圏(ADIZ)を設定したと発表した。その一方で、本年一月一日付毎日新聞朝刊の報道によると、その三年前の二〇一〇年五月に北京市で行われた非公式会合(以下、「会合」とする。)の場において、当時非公表だったADIZについて我が国政府関係者に説明をしていたとのことである。
 右を踏まえ、質問する。

一 毎日新聞報道によると、「会合」は「日中安全保障問題研究会議」と呼ばれ、二〇一〇年五月十四日、十五日、中国国際戦略研究基金会で行われたとのことである。また日本側からは、石原信雄元内閣官房副長官を団長として、当時の荒井聰首相補佐官、事務次官経験者、現職の外務省、防衛省の職員も加わっていたとのことである。出席者の官職氏名を含め、「会合」の詳細を説明されたい。
二 毎日新聞報道によると、「会合」に出席した中国の海軍軍事学術研究所所属の准将が中国の想定するADIZについて、中国が主張する排他的経済水域と大陸棚の端であり、尖閣上空も含むとの認識を示し、具体的な説明をしたとのことであるが、右は事実か。事実であるのなら、具体的にどのような説明がなされたのか、事実関係を詳細に説明されたい。
三 毎日新聞報道によると、「会合」の場において、日本側出席者の一人が「中国は国際的に(防空圏を)公表していないので、どこが重複しているのかわからない。公表していないものについて、どう扱うのかコメントできない」と述べたとのことであるが、右は事実か。事実であるのなら、右発言をした者の当時の官職氏名を含め、事実関係を詳細に説明されたい。
四 昨年十一月二十三日に中国がADIZの設定を発表する以前に、我が国として中国側の意図を承知していたのか。
五 「会合」の場において、当時の日本政府関係者がADIZに関する中国側の説明を受け、その意図を察していたのなら、外交交渉により、昨年十一月二十三日に中国がADIZの設定を発表することを止めさせることが可能だったのではないか。政府の見解如何。

 右質問する。



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