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平成二十九年三月二十四日提出
質問第一六三号

防衛大学校の任官辞退者の卒業式分離に関する質問主意書

提出者  初鹿明博




防衛大学校の任官辞退者の卒業式分離に関する質問主意書


 去る三月十九日に防衛大学校の卒業式が行われたが、今年は全卒業生三百八十人中、三十二人の任官辞退者を出した。また、昨年の任官辞退者は、全卒業生四百十九人中十%を超える四十七名で、過去四番目の多さであった。
 防衛大学校の創設当初は任官辞退者の卒業式への出席を認めない慣例であったが、第四代防衛大学校校長の土田國保氏は、就任直後の昭和五十四年春に分離方式を取りやめ、任官辞退者も卒業式に出席できるようにした。
 しかしながら、第二次安倍政権になった平成二十六年から任官辞退者の卒業式出席を再び認めず、任官する卒業生と卒業式を分離することとした。
 以上を踏まえて質問する。

一 任官辞退者の卒業式出席を認めた土田校長は、「任官辞退者であろうと、本校で受けた教育を生かして国家社会のために働いてくれるはずだ、という確信」と「同級生の絆を尊重し、青年の誇りと名誉を傷つけてはならない、との配慮」があったと「防衛大学校五十年史」に記載されている。
 任官辞退者の誇りと名誉を傷つけることになっても、任官辞退者の卒業式への出席を認めないこととした理由とは何か。
二 任官辞退者数は景気動向にも左右され、今年や昨年以上に多くの辞退者を出した年もあるが、卒業式を分離することを検討した形跡は見当たらない。安倍政権以外に卒業式の分離が検討されたことはあったのか。もし、あるならば、その内閣は、検討した結果、どのような理由から分離実施を行わなかったのか。
三 卒業時に任官したとしても、短期間で除隊してしまえば、事実上、任官を辞退したことと等しい。卒業から一年未満で退官した人数及び一年から三年未満で退官した人数の五年間の推移を明らかにされたい。
 また、退官の主な理由を政府として把握しているのか。把握しているのであれば、どのような理由からか。

 右質問する。



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