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平成二十九年六月十四日提出質問第四二八号
豊予海峡ルートに関する質問主意書
提出者 本村賢太郎
豊予海峡ルートに関する質問主意書
我が国の人口や諸機能は、東京を起点とする太平洋ベルト地帯に集中している。歴史的に見れば、一極一軸に集中的な投資が行われたことで、経済の高度成長をけん引してきた地域でもある。他方、他の地域では過疎化が進み、地域間格差が拡大していったほか、太平洋ベルトにおいては過密化や環境問題などの様々な課題が浮上してきた。
こうした課題に対応していくため、平成十年三月「二十一世紀の国土のグランドデザイン」が策定され、多軸型国土構造の形成を目指すこと、その四つの軸として、「北東国土軸」「日本海国土軸」「太平洋新国土軸」「西日本国土軸」が示されている。
この「太平洋新国土軸」の一翼を担う豊予海峡ルートは、大分県佐賀関半島と愛媛県佐田岬半島間の豊予海峡を海底トンネルや架橋で結ぼうとするものである。豊予海峡ルートが実現されれば、新たな人的・物的な流れが生まれることが期待されるほか、災害時の避難ルートや物資の運搬を考えると、多軸の整備を行うことは有益である。
これらを踏まえ、以下質問する。
二 国や地方の厳しい財政を鑑み、近い将来の実現は厳しいとされてきた豊予海峡ルートだが、昨年大分市が公表した試算によれば、海底トンネル整備案であれば、橋を架けるより割安となり、新幹線が通った場合は整備費用を上回る効果が期待できるとしている。本試算について、政府はどのように捉えているか。
右質問する。