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令和元年六月二十一日提出
質問第三〇八号

横須賀での石炭火力発電所建設計画に関する再質問主意書

提出者  早稲田夕季




横須賀での石炭火力発電所建設計画に関する再質問主意書


 本日受け取った答弁書において示された旧横須賀火力発電所の過去十年間(二〇〇六年度から二〇一五年度まで)の二酸化炭素の排出量の実績(最大で三百六十二万トン)と比べ、株式会社JERAによる(仮称)横須賀火力発電所新一・二号機建設計画(以下、「本事業」とする。)の年間の排出量は七百二十六万トンと示されており、あきらかに大幅な増加となる。このように排出量が倍増するのに、二酸化炭素の排出量を削減するためにどのような対策に取り組んだのか疑問であるので、再度質問する。

一 答弁一について、環境大臣が意見書において求めた「あらゆる選択肢を勘案して検討すること」の「あらゆる選択肢」とは燃料転換や別の発電技術を含めた選択肢をも含まれると理解するが、政府の見解をあきらかにされたい。また、経済産業大臣がこれを受けた勧告を行った結果、「株式会社JERAが二酸化炭素排出削減に係る対策に取り組んだ」としたのは、環境大臣の指す「あらゆる選択肢」を事業者が検討したと、政府として判断したということなのか。
二 答弁二について
 (1) 環境省として二〇一八年七月に株式会社JERAから聴き取った内容は、答弁で示された内容がすべてか。これ以外にあるようであれば、すべてあきらかにされたい。
 (2) 株式会社JERAが二〇一九年四月に承継することとされていた東京電力フュエル&パワー株式会社及び中部電力株式会社がそれぞれ二〇一八年七月時点で所有していた火力発電設備のうち低効率の発電所を休廃止または稼働抑制するとのことだが、具体的にどの発電所をいつまでに廃止するとしているのか、政府の承知しているところをあきらかにされたい。
 (3) 「二〇三〇年以降のさらなる二酸化炭素排出削減を実現する見通しを持って事業を実施していく」とのことだが、これでは二〇五〇年目標と整合しているのか、全くあきらかではない。あらためて、二〇五〇年目標との整合を具体的に示されたい。
三 答弁三の(2)について
 (1) 「本件既設発電所の稼働時(現状)について、いつの時点の排出量を「現状」として適用したのか」との質問に対して、「二〇一六年十月二十日時点と認識している」との答弁だが、この時点の旧横須賀火力発電所の排出量は零トンという認識で間違いないか。
 (2) また、この「現状」とされる時点と比べると、本事業における二酸化炭素の排出量の増加は火を見るよりもあきらかであるが、こうした実排出量での「現状」から本事業によって排出量が増えることを考慮した上で、「火力発電所リプレースに係る環境影響評価手法の合理化に関するガイドライン」の適用を認めたのか。

 右質問する。



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