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令和元年十一月八日提出質問第六九号
上皇上皇后両陛下の御仮寓所となる「高輪皇族邸」と羽田空港新飛行ルートによる影響に関する質問主意書
提出者 初鹿明博
上皇上皇后両陛下の御仮寓所となる「高輪皇族邸」と羽田空港新飛行ルートによる影響に関する質問主意書
上皇上皇后両陛下のお住居となる仙洞御所が完成するまでの間、高輪皇族邸が御仮寓所となることが決まっています。
ところが、来年三月二十九日より運用が開始される羽田空港新飛行ルートの南風運用時の経路は高輪皇族邸の近くを通過することになっています。
「羽田空港増便計画に伴う新飛行ルート間近に位置する上皇陛下仙洞仮御所の諸対策に関する質問に対する答弁(内閣衆質一九八第一五九号)」によると、「新経路案のうち羽田空港のC滑走路へ着陸する飛行経路において、航空機は、最も当該飛行経路に近い同皇族邸の敷地の中の地点から西へ約百二十メートルの地点を、約四百五十メートルから約六百メートル程度の高度で飛行することを想定している。また、お尋ねの「国土交通省の資料「羽田空港のこれから」に代表的に引用されるボーイング社製の大型機、中型機、小型機」が当該高度で飛行した場合の当該飛行経路直下における航空機の騒音レベルの最大値は、それぞれ、七十三デシベルから七十六デシベル程度、六十九デシベルから七十四デシベル程度及び六十八デシベルから七十一デシベル程度と想定している。」とされている。
以下、政府の見解を伺います。
一 仮に上皇上皇后両陛下がお気になさらないとおっしゃったとしても、上皇上皇后両陛下のお住居は静謐な環境を保持することが必要だと考えます。新飛行ルートの運用が始まった後も静謐な環境を保持することが出来るのでしょうか。政府の見解を伺います。
二 高輪皇族邸への落下物の懸念や騒音を考えると、上皇上皇后両陛下が高輪皇族邸にお住まいの期間は新飛行ルートの運用を行うべきではないと考えますが政府の見解を伺います。
右質問する。