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令和二年一月二十日提出
質問第一三号

カジノを含む統合型リゾート(IR)担当の内閣府副大臣が収賄容疑により逮捕された事案とIRの在り方に関する質問主意書

提出者  中谷一馬




カジノを含む統合型リゾート(IR)担当の内閣府副大臣が収賄容疑により逮捕された事案とIRの在り方に関する質問主意書


 カジノを含む統合型リゾート(IR)をめぐっては、政権与党で元IR担当の内閣府副大臣を務めたあきもと司衆議院議員が収賄容疑で逮捕されたほか、自民党や日本維新の会の国会議員が贈賄側の中国企業から資金提供を受けた疑惑が浮上している。
 二〇二〇年一月六日に東京新聞が報道した調査によれば、IRの国内整備に反対している人は六十四%で、賛成の三十二%の倍となる多くの人々が反対していることが浮き彫りとなり、IRへの国民の視線は非常に厳しい。
 多くの国民がIRについて大きな疑念を抱いており、政府には説明責任を果たして頂くべく、以下質問するので、真摯かつ明快に御答弁頂きたい。

一 報道によると、カジノリゾート運営会社大手シーザーズ・エンターテインメントが、米国ネバダ州リノにある「ハラーズ・リノ・ホテル・アンド・カジノ」を売却することとなった。売却後は、ギャンブルを含まないリゾート施設に事業計画を変更し、カジノは閉鎖される。消費者の間で従来型のカジノでのギャンブルへの関心が低下していることから、カジノ運営会社はスポーツくじなど、別の事業分野への投資を迫られている、とされており、カジノの斜陽産業化が浮き彫りとなっている。
 こうした状況は安倍内閣総理大臣が提唱する「成長戦略の目玉に」とは程遠いものであると考えるが、如何か。政府の見解を伺いたい。
二 二〇二〇年一月十二日にインターネットを利用してカジノ賭博をしていたとして男三人が逮捕された事件では、売上金の一部が暴力団の資金源になっていた可能性があると報道されている。
 当然だが一般的には、金銭や宝石などを賭けてギャンブルや賭け事をすることは賭博罪で罰則を受けることとなる。
 こうした事件が起こる日本においてカジノを誘致することは、非合法な賭博を誘発し、更なる治安の悪化を招くと考えるが如何か。政府の見解を伺いたい。
三 IRをめぐり、政権与党で元IR担当の内閣府副大臣を務めたあきもと司衆議院議員が収賄容疑で逮捕されたことに関して、政府はどのように捉えているのか、所見を伺いたい。
四 二〇一九年十二月二十七日に行われたBS番組の中で、安倍内閣総理大臣はあきもと衆議院議員の逮捕について、「副大臣を経験した現職の国会議員が逮捕されたことは、本当に遺憾だ」と感想を述べたが、政府の責任や再発防止策等についてはなんら触れられていない。
 今回の逮捕事件について、政府の責任についてはどのように考え、今後どのような対策を図るつもりであるのか見解を伺いたい。
五 元IR担当の内閣府副大臣が事業者からの収賄容疑で逮捕されたことにより、IRの整備過程に疑義が生じており、特定複合観光施設区域整備法(IR整備法)の目的に掲げられた「適切な国の監視及び管理の下で運営される健全なカジノ事業」という概念は根本から覆っていると考えるが如何か。政府の見解を伺いたい。
六 IR整備法の立案に関わった元IR担当の内閣府副大臣が収賄容疑で逮捕され、複数の政治家がカジノ事業者との癒着で疑惑を持たれている以上、IRに関して、二〇二〇年代半ばといわれるIR開業に向けた全てのプロセスを止めて、白紙に戻すべきと考えるが如何か。政府の見解を伺いたい。

 右質問する。

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