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令和二年二月二十日提出質問第六八号
羽田空港の新飛行経路における実機飛行確認期間中の落下物に関する質問主意書
提出者 初鹿明博
羽田空港の新飛行経路における実機飛行確認期間中の落下物に関する質問主意書
三月二十九日から運用が始まる羽田空港の新たな飛行ルートの南風運用について、国土交通省は二月二日から十二日までの間、運航中の航空機を活用した「実機飛行確認」を行いました。
この実機飛行確認が行われた初日の二月二日に豊島区の住宅街で上空を飛行中の航空機から黒い物体が落下してくるのを親子で見たという記事が講談社のインターネットで配信している「現代ビジネス」に掲載されました。
目撃者が落下物を目撃した時間帯に運航していた航空機について国土交通省が確認したところ、十六時五十一分〜十七時十五分の間、全日空が四機、日本航空が二機、ソラシドエアが一機と海上保安庁一機の八機が飛行しており、これらすべての運行者に連絡し不具合がなかったか確認したが、特に報告はないと、前掲の記事で報道しています。
国土交通省は近隣住民への説明会で落下物を懸念する住民に対して、落下物が無いよう万全を期す旨の説明を行っていたが、実機飛行確認の初日から落下物があったとしたら、国土交通省が説明してきた対策では十分ではないということになり、近隣住民が納得出来る対策を打ち出さない限り、新たな飛行ルートの運用を予定通り始めるような状況ではないと考えます。
以下、政府の所見を伺います。
一 この記事を書いた記者以外に同日の同時刻に落下物を目撃した報告はありましたか。
二 落下した物体が部品とは違い氷塊だった場合、着陸後の点検で確認は可能なのでしょうか。確認が不可能である場合、氷塊であった可能性は排除出来ないと考えますが所見を伺います。
三 部品や氷塊等の落下物は航空機が着陸のために脚を降ろすギアダウン時に落下することが多くあります。豊島区付近で脚を降ろした航空機があったかを含めて八機それぞれどこでギアダウンしたのか確認すべきではないでしょうか。各航空機のギアダウンした地点を確認し、その地点を明らかにして下さい。
四 この事案以外に落下物についての情報は寄せられていますか。あるならば、件数とその内容について具体的に明らかにして下さい。
右質問する。