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令和二年二月二十八日提出
質問第九〇号

新型コロナウイルスの感染拡大を受け東京オリンピック開催の是非を判断する期限に関する質問主意書

提出者  初鹿明博




新型コロナウイルスの感染拡大を受け東京オリンピック開催の是非を判断する期限に関する質問主意書


 新型コロナウイルスの感染拡大を受け、AP通信からのインタビューに答えた国際オリンピック委員会(IOC)のディック・パウンド委員は東京オリンピックを開催するかどうかの判断の期限は五月下旬になるとの見方を示すとともに、三か月たっても事態が収束していない場合は中止を検討するだろうと述べています。また、パウンド委員が「一年延期」の可能性に言及したとの報道もあります。
 一方、厚生労働省は二月二十日に「イベント等の主催者においては、感染拡大の防止という観点から、感染の広がり、会場の状況等を踏まえ、開催の必要性を改めて検討していただくようお願いします。なお、イベント等の開催については、現時点で政府として一律の自粛要請を行うものではありません。」という「イベントの開催に関する国民の皆様へのメッセージ」を発信しました。このメッセージが発出されて以降、地方公共団体を含めて各種イベント主催者が予定していたイベントの中止もしくは延期が広がりました。
 また、同月二十六日には、安倍晋三内閣総理大臣が新型コロナウイルス感染症対策本部の会合で「多数の方が集まるような全国的なスポーツ、文化イベント等については、大規模な感染リスクがある」と、今後二週間はイベントの中止や延期、規模縮小などを政府として要請する方針を表明しました。
 政府として大規模イベントの開催の中止、延期等の要請を行う事態になっている以上、東京オリンピックが開催される七月には気温も高くなって自然とウイルス感染が収束するだろうと楽観視することなく、直ちに開催国である我が国も東京オリンピックの開催の是非について検討を始めるべきであると考えます。また、中止の判断がなされた場合には、大きな影響が生じるおそれがあるため、判断する期限もあらかじめ決めておく必要があると考えます。
 以下、政府の見解を伺います。

一 パウンド委員は五月下旬が開催するか否かを判断する期限であるとの見解を示しています。政府としても開催の是非を判断する期限を示すべきだと考えますが、見解を伺います。また、具体的にその期限もお示し下さい。
二 昨今のように連日、新たな感染者が確認されている状況が続いた場合、東京オリンピックの開催は困難ではないかと考えますが、政府の見解を伺います。
三 どのような状況になったら東京オリンピックを中止せずに開催出来ると考えていますか。新たな感染者の発生が確認されなくなった等、具体的にお示しください。
四 我が国での新型コロナウイルスの感染拡大が収束した場合であっても、季節が逆転する南半球の国々で感染が拡大することも考えられ、その地域からの選手や来訪者によりウイルスが持ち込まれる可能性は否定出来ません。東京オリンピック開催について判断する際、他国の流行状況も加味する必要があると考えていますが、政府の所見を伺います。
五 東京オリンピックを開催するか否かを最終的に判断する権限は、IOCと我が国のいずれにあるのでしょうか。

 右質問する。

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