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令和二年三月六日提出質問第一〇二号
新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待されるアビガンに関する質問主意書
提出者 青山大人
新型コロナウイルス感染症の治療薬として期待されるアビガンに関する質問主意書
新型コロナウイルス感染症の感染拡大が続いている中、いまだ治療薬のないことが国民の不安の大きな要因であるといえる。治療薬の存在が周知されれば、国民の不安の緩和につながることから、一刻も早く治療薬の存在を確認し、国民へ周知することは大変重要であると考える。
現在、世界保健機関(WHO)にて、抗HIV薬やエボラ出血熱の治療薬として開発された抗ウイルス薬の効果について臨床研究が進行中である他、中国でも臨床試験が進んでいる。国内では加藤厚労相が先月、二月二十二日に、新型インフルエンザ治療薬アビガンを新型コロナウイルス感染症の治療の一環に用いる方針を示した。
そこで、次のとおり質問をする。
一 政府は、なぜ新型インフルエンザ治療薬アビガンを新型コロナウイルス感染症の治療の一環に用いる判断をされたのか、その理由を伺いたい。また、専門的知見に基づく判断であるかを伺いたい。医学的効果を期待してのことであれば、その根拠も伺いたい。
二 治療効果が認められ、治療薬として使用を大々的に認めるまで、どのくらいの日数がかかると想定しているのか、伺いたい。すなわち、治療効果を認めるにかかる日数及び治療薬として使用を大々的に認めるにかかる政府の意思決定及び手続きの日数等を伺いたい。
三 前項において、新型コロナウイルス感染症の治療薬が存在するとして速やかに国民へ積極的周知を行うのか伺いたい。
四 政府において把握している国内におけるアビガンの最新の備蓄状況をお伺いしたい。また、今後備蓄量を増加する予定があるか併せて伺いたい。
五 国内においてアビガン以外の抗ウイルス薬を新型コロナウイルス感染症の治療に用いる予定はあるか、伺いたい。
右質問する。