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令和二年三月二十六日提出
質問第一四一号

延期となった東京五輪大会の開催時期とマラソンに関する質問主意書

提出者  初鹿明博




延期となった東京五輪大会の開催時期とマラソンに関する質問主意書


 令和二年三月二十四日、安倍内閣総理大臣は、国際オリンピック委員会のバッハ会長と電話会談を行い、今夏開催予定の東京オリンピック・パラリンピック競技大会を一年程度延期することで合意したと発表しました。
 開催日程について安倍内閣総理大臣及び東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の森会長は、二千二十一年の夏までに開催する意向を述べている一方、バッハ会長は夏に限定しておらず、全ての選択肢が交渉のテーブルの上にあるとより広く検討対象になるとの認識を示しています。
 今夏開催予定であった東京大会は、真夏の酷暑の中での開催であったために熱中症対策が大きな課題でした。そのため、オリンピックの花形競技であるマラソンが開催都市である東京ではなく遥か離れた札幌市で行うことに決まっていました。
 マラソンは競技として順位を争うことは言うまでもありませんが、開催都市の観光名所を選手が巡り、その映像が全世界に発信されることで世界中に開催都市の魅力をアピールできる効果があり、競技場内で行う他の競技とは異なる要素を持っています。それ故に、マラソンのルートをどのように設定するかは開催都市にとって非常に重要で、当初の東京大会のように他の都市で開催するというのは異例中の異例の事であったと考えます。
 開催都市を世界に紹介する側面もあるマラソンが開催都市の東京ではなく札幌市で行われるという異例の対応をせざるを得なくなったのは真夏開催による熱中症対策のためです。マラソンという種目が開催都市の魅力を全世界にアピールする大きな機会であることを考えると、東京で行うよう変更すべきだと考えます。
 以下、政府に質問します。

一 オリンピック競技大会におけるマラソンは前述した通り、競技場内で行う他の競技とは異なり、開催都市の観光名所を巡るなど都市の魅力を全世界に発信できる非常に重要な競技であると考えます。オリンピック競技大会におけるマラソンの位置付けについての認識を伺います。
二 マラソン以外の競技でも真夏の酷暑の中での開催は、選手、観客、スタッフ等全員に熱中症のリスクがあります。この際、連日三十五度を超えるような真夏を避け、スポーツをしやすい時期に開催時期を変更すべきだと考えますが、見解を伺います。
三 マラソンを札幌市で実施することは一旦白紙に戻して、東京で実施することも含めて開催時期の検討を行うべきだと考えますが、政府の見解を伺います。

 右質問する。

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