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令和三年五月十九日提出
質問第一三八号

新型コロナウイルスの感染抑止のための下水道検査に関する質問主意書

提出者  江田憲司




新型コロナウイルスの感染抑止のための下水道検査に関する質問主意書


 新型コロナウイルスの感染拡大を抑え込むには、下水道検査により、感染拡大の予兆の早期発見や、エピセンター(感染集積地)を抽出、特定する事で、そこを徹底的にPCR検査し、感染者を隔離することが極めて有効である。よって、以下質問する。

一 私が、衆議院決算行政監視委員会(令和三年四月十二日)で、菅首相に下水道検査の実施を要請したところ、首相は「是非やりたい、これから大変効果的だというふうに思っていますので、もう一度しっかり私から指示しておきます」と答弁したが、その後の検討状況如何。いつから実施するのか。
二 下水道処理場は、政令指定都市だけで全国で約百五十か所あると承知しているが、その他の都市も含め、全国でいくつあるのか。政府の把握するところを答えられたい。
三 下水道検査は、処理場の検査だけでなく、マンホール毎に検査すれば、個別の施設(例:高齢者施設、病院、学校)単位で、感染の有無、感染者数の多寡等も把握できる。実施する場合、特に感染者数の多い地域については、この施設単位の下水道(マンホール)検査も組み合わせて行うべきではないか。
四 すでに、札幌市や船橋市では、大学や製薬会社等と連携して、下水道検査の実証試験を行っている。また、個別施設内の下水から、新型コロナウイルスの存在を定期的に監視・調査するサービスを開始した民間会社もある。下水道検査を実施するにあたっては、これら民間の能力も活用すべきではないか。
五 この下水道検査については、日本は欧米に比し感染者数が少なく、下水中のウイルス濃度も低いため、精度よく検出できないのではないかとの指摘がある。しかし、例えば、北海道大学の研究では、下水を特殊な技術で濃縮し、PCR検査にかけることで、無症状者が一万人に一人いても検出可能な精度を達成したという。少なくとも「精度」の問題はクリアできたと考えるが、政府の見解如何。

 右質問する。

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