衆議院

メインへスキップ



質問本文情報

経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
令和三年六月十一日提出
質問第二二一号

中村医師殺害に関する質問主意書

提出者  山川百合子




中村医師殺害に関する質問主意書


 アフガニスタンの地で三十五年間にわたってそこで暮らす人々の医療への支援や生活改善のための灌漑工事などに携わってこられた中村哲医師が、一昨年二〇一九年の十二月四日の朝、アフガニスタン東部ナンガルハル州の州都ジャララバードで殺害されました。州政府によると中村さんと共に行動していた運転手の方を含めて六人が銃撃によって命を落としました。
 中村哲医師は、アフガニスタンの人々の幸せを願う地道な活動は広く同国民の信頼と希望を得ることにつながり、同年十月にアフガニスタン国政府から名誉市民権を授与されたばかりでした。
 事件から一年半が経過していますが、いまだに犯人逮捕どころか特定にもいたらず、誰が何のために中村医師の命を奪ったのか、事件の真相は全く明らかになっておりません。そして、アフガニスタンの人々の希望であり、アフガニスタンと日本の信頼関係の構築に大きなご貢献をされた日本国民の死について、邦人保護の責任をもつ日本政府がどこまで真剣に真相を究明しようとされているのかわからない、との指摘もあります。
 そこで

一 中村哲医師がアフガニスタンの地においてなされた人道支援の働きが、どのようにアフガニスタンの平和と人々の生活改善に貢献したと日本政府は評価しているか。
二 中村哲医師の活動が、日本とアフガニスタン両国の信頼関係構築、二国間関係強化にどのように貢献したと日本政府は評価しているか。
三 中村哲医師の殺害犯人の逮捕と事件の真相究明に、日本政府はこれまでどのように取り組んできたのか、特にアフガニスタン政府への働きかけとアフガニスタン政府の反応は如何か。
四 二〇二一年二月十日朝日新聞の報道によると、一月二十九日に別の事件で撃たれて死亡した男を中村哲医師殺害事件主犯格としてアフガニスタン国当局が特定したとするが、日本政府の見解は如何か。
五 中村哲医師の殺害事件の捜査に当たったナンガルハル州の警察官でソーシャルメディアを通して事件についての訴えを発信していたハーメド・スタナクザイ氏は、日本大使館へも事件に関してメッセージを送っているが日本政府の対応は如何か。
六 中村医師の殺害犯人の逮捕と事件の真相究明に、今後、日本政府としてどのように取り組んでいく決意か。
七 中村医師の殺害事件を含め、今後、アフガニスタンの人々のための支援に取り組む邦人の安全と生命が脅かされることがないよう、日本政府としてはアフガニスタン政府にどのような対応を求めていく考えか。

 右質問する。

経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.