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令和七年三月六日提出質問第八二号
日朝交渉記録が「存在しない」経緯に関する質問主意書
提出者 島田洋一
日朝交渉記録が「存在しない」経緯に関する質問主意書
政府は、令和七年三月四日付け答弁書(内閣衆質二一七第六〇号)において、二〇〇二年九月十七日の日朝首脳会談の直前に田中均外務省アジア大洋州局長(当時)が北朝鮮側と行った二回分の交渉記録が「存在しない」ことを公式に認めた。外交常識に反する極めて異例の事態であると考える。
そこで質問する。
一 当該交渉記録は、そもそも作成されなかったのか、作成後に何らかの理由で破棄されたのか、あるいは作成後に何者かによって持ち去られたのか、交渉記録が「存在しない」理由を明らかにされたい。
二 田中氏は平成二十年二月、産経新聞記者の質問に対し、「当時は局長だったから、記録を(自分で)作るわけではない」と応じている。そこで、そもそも記録が作成されなかったとした場合、当時、「記録を作る」担当者は誰だったのか明らかにされたい。
三 その担当者は、上司である局長の田中氏に指示されて、当然作成すべき交渉記録を作成しなかったのか明らかにされたい。
四 外国との交渉における外交常識について、政府の見解を明らかにされたい。
右質問する。