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令和七年八月一日提出
質問第七号

日中間の文書に関する質問主意書

提出者  緒方林太郎




日中間の文書に関する質問主意書


一 日本国政府と中華人民共和国政府の共同声明に関し
 1 第一項における「日本国と中華人民共和国との間のこれまでの不正常な状態」はいつ始まったと考えているか。
 2 第二項における「中国」の地理的範囲は何処か。
 3 第三項において、日本国政府は「ポツダム宣言第八項に基づく立場を堅持する」とあり、「ポツダム宣言第八項」には「カイロ宣言の条項は履行せらるべく」とある。そして、カイロ宣言には「右同盟國ノ目的ハ日本國ヨリ千九百十四年ノ第一次世界戰爭ノ開始以後ニ於テ日本國ガ奪取シ又ハ占領シタル太平洋ニ於ケル一切ノ島嶼ヲ剥奪スルコト竝ニ滿洲、臺灣及澎湖島ノ如キ日本國ガ清國人ヨリ盗取シタル一切ノ地域ヲ中華民國ニ返還スルコトニ在リ」とある。
  ア 我が国として、カイロ宣言の条項は履行されたと考えているか。
  イ 我が国は、「滿洲、臺灣及澎湖島ノ如キ日本國ガ清國人ヨリ盗取シタル一切ノ地域ヲ中華民國ニ返還」したのか。
  ウ カイロ宣言にある「中華民國」は現在台湾に存在する「中華民國」を指すのか、それとも国家承継が行われた後継国が存在するのか。
二 平和と発展のための友好協力パートナーシップの構築に関する日中共同宣言に関し
 同宣言には「日本側は、日本が日中共同声明の中で表明した台湾問題に関する立場を引き続き遵守し、改めて中国は一つであるとの認識を表明する。」とある。
 1 「改めて」という表現があるが、日中共同声明が発出された後、同宣言を発出するまでの間に、「中国は一つであるとの認識」を表明したことはあるのか。
 2 一つである中国の領土の地理的範囲は何処か。
 3 一つである中国における合法政府とは何か。
三 政府統一見解について
 昭和四十七年十一月八日衆議院予算委員会において、大平外務大臣は政府統一見解として「わが国は、台湾が中華人民共和国の領土の不可分の一部であるとの中華人民共和国政府の立場を十分理解し、尊重するとの立場をとっております。したがって、中華人民共和国政府と台湾との間の対立の問題は、基本的には、中国の国内問題であると考えます。わが国としては、この問題が当事者間で平和的に解決されることを希望するものであり、かつ、この問題が武力紛争に発展する現実の可能性はないと考えております。」と述べている。
 1 現在、中華人民共和国政府と台湾との間の対立の問題が武力紛争に発展する現実の可能性はない、と考えているか。
 2 「基本的には」とあるのは、当事者間で平和的に解決されないのであれば、中華人民共和国政府と台湾との間の対立の問題は、中国の国内問題とは言えない、ということを意味しているのか。

 右質問する。

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