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令和七年十月二十七日提出質問第二七号
外国人との秩序ある共生社会推進室に関する質問主意書
提出者 櫛渕万里
外国人との秩序ある共生社会推進室に関する質問主意書
内閣官房に設置された「外国人との秩序ある共生社会推進室(以下「推進室」という)」について質問する。
一 推進室の根拠法令を示されたい。
二 推進室を担務する大臣、副大臣及び政務官を示されたい。
三 推進室に所属する専任職員及び併任職員の数を示されたい。
四 推進室名にある「外国人」とは、出入国管理及び難民認定法第二条第一号における定義と理解としてよいか。特に、永住者、特別永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等及び定住者も含むのかを言及したうえで示されたい。
五 推進室名にある「秩序」「共生社会」の定義をそれぞれ示されたい。
六 推進室の発足式(令和七年七月十五日)で、当時の石破茂内閣総理大臣は、「一部の外国人による犯罪や迷惑行為、各種制度の不適切な利用など、国民の皆様方が不安や不公平を感じる状況」としたうえで、「ルールを守らない方々への厳格な対応や、外国人を巡る現下の情勢に十分に対応できていない制度・施策の見直しは、政府として取り組むべき重要な課題」としている。また、「外国人による土地等の取得を含む国土の適切な利用・管理など、取り組むべき課題」と続けている。
その後、高市内閣総理大臣は、令和七年十月二十四日の所信表明演説において、同じ趣旨の発言を行っている。
1 石破前総理の発言及び高市総理の演説にある「外国人」とは、出入国管理及び難民認定法第二条第一号における定義と理解としてよいか。特に、永住者、特別永住者、日本人の配偶者等、永住者の配偶者等及び定住者も含むのかを言及したうえで示されたい。
2 「一部の外国人による犯罪や迷惑行為、各種制度の不適切な利用」とあるが、どのような状況について言及したかを具体的に示されたい。
3 「国民の皆様方が不安や不公平を感じる状況」とあるが、どのような状況について言及したかを具体的に示されたい。また、共生社会を実現するには、外国人の側の状況の認識も重要となる。政府は、外国人が日本社会に不安や不公平を感じる状況について、どのように捉えているかを併せて示されたい。
4 「ルールを守らない方々への厳格な対応」とあるが、例えば労働基準法等の労働関係法令は、国籍を問わず適用され、労働条件面での国籍による差別も禁止されていると認識している。外国人を雇用する事業所及び事業主について、労働関係法令に基づく厳格な対応がなされているか、政府の見解を示されたい。
5 「外国人による土地等の取得を含む国土の適切な利用・管理」とあるが、外国人土地法の政省令の制定を考えているかを示されたい。また、現状において、土地の所有者が外国人であることを政府が網羅的に把握する手段はあるかを示されたい。
七 推進室と、「外国人材の受入れ・共生のための総合的対応策」及び「外国人との共生社会の実現に向けたロードマップ」との関係を示されたい。
右質問する。

