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令和七年十二月十日提出
質問第一三九号

使用済み核燃料の再処理の必要性に関する質問主意書

提出者  佐原若子




使用済み核燃料の再処理の必要性に関する質問主意書


 使用済み核燃料の再処理を継続する政策について

一 再処理の目的とは
 1 再処理により減容化、有害度低減が図られてきた実績、及び逆に増加した廃棄物の種類と数量を具体的に示されたい。
 2 核燃料サイクル計画自体が停滞、破綻している現状に鑑み、全量再処理政策は見直し、六ヶ所再処理工場は廃止措置をとるという選択はないか。
二 プルサーマル計画の課題
 1 プルサーマル計画の導入目標は達成されているか。未達成であるならば理由は何か。
 2 第七次エネルギー基本計画における「二〇三〇年度までに少なくとも十二基導入」の見通しについて、
  @ 現在稼働中の三原発四基における累計プルトニウム消費量
  A 稼働予定としている原発の導入時期及び年間消費量
を明示されたい。
 3 プルサーマル計画推進が難航している理由について、
  @ MOX加工燃料特有の技術的な課題への見解
  A 輸入MOX燃料の数量・単価とウラン燃料とのコスト比較
  B 二〇二五年十一月フランスから海上輸送されたMOX燃料の数量・単価
  C 六ヶ所MOX加工工場稼働時のMOX燃料一体当たり製造費
を示されたい。
三 六ヶ所再処理工場稼働によるプルトニウム余剰問題
 1 一九九三年四月の工事着工から三十二年経過している。その間、施設の老朽化も進んでいる。今後の長期化による老朽化対策について示されたい。当初の操業期間四十年の扱いは変えられないか。
 2 年間最大処理量ならびに分離量が八トンから六・六トンへ修正された理由を示されたい。
 3 「利用目的なきプルトニウムは持たない」との原則との整合性について、
  @ 年度別の予定再処理量及び分離量
  A 保有上限(四十七・三トン)超過リスクの評価と超過の際の操業中止・凍結検討の要否に係る見解を示されたい。
 4 仏国内におけるMOX加工計画(加工可否、数量、返還時期、輸送方法、搬入先)を示されたい。
四 再処理事業の政策的必要性の再検証
 六ヶ所再処理工場を稼働する政策的必要性を明確にされたい。
 四半世紀以上にわたる周辺住民への不安とリスクが甚大であること、その明確な解決が示されないままであり早急な不安解消及び補償対策を講じるべきである。
 よって、質問事項に対する政府の明確な答弁を求める。
 
 右質問する。

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