衆議院

メインへスキップ



質問本文情報

経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
令和七年十二月十二日提出
質問第一八五号

高市内閣における「財政規律」のあり方に関する質問主意書

提出者  江田憲司




高市内閣における「財政規律」のあり方に関する質問主意書


 高市総理の所信表明演説では、「成長率の範囲内に債務残高の伸び率を抑え、政府債務残高の対GDP比を引き下げていく」とされたが、

一 この方針は、「ドーマー条件(名目成長率>長期金利)が満たされていれば借金は収束の方向」という考えが前提と理解して良いか。
二 「引き下げていく」という意味は、年々引き下げていくということか。経済状況等諸般の情勢に鑑み、単年度ではなく複数年度で「引き下げていく」と言うなら、どういう基準を設定して、財政の持続可能性の確保や市場の信認を得ていくのか。
三 プライマリーバランス(基礎的財政収支)黒字化の単年度目標は放棄するということで良いか。その場合、「複数年度でのプライマリーバランス管理」とは、どう管理していくのか。
四 そもそも政府債務残高という指標はストック、GDPのそれはフローである。政府債務残高対GDP比が世界基準であることは承知しているが、そもそも、分母がフロー、分子がストックで、財政の健全性の判断にどれほどの意味があるというのか。比べるなら、フロー同士、ストック同士で比較すべきではないか。
五 その意味で、確かに政府債務残高は一三〇〇兆円超あるが、一方で、「日本の保有資金」「日本の支払い能力」を見れば、経済のファンダメンタルは強固である。その証拠に、CDS(クレジット・デフォルト・スワップ)は、直近で〇・二、財政の健全性で評価されているドイツに次いで低い水準にある。どこが日本の財政は破綻寸前なのか。ギリシャの財政より悪いのか。このまま行けばトラスショックの二の舞になるのか。総理の見解如何。
 (参考)
 (「日本の保有資金」「日本の支払い能力」)
 ・個人金融資産(二二三九兆円)・国全体の金融資産(九九二九兆円)・対外純資産(五三三・一兆円)・外貨準備(一九〇・七兆円)・経常収支(三〇・四兆円)
 
 右質問する。

経過へ | 質問本文(PDF)へ | 答弁本文(HTML)へ | 答弁本文(PDF)へ
衆議院
〒100-0014 東京都千代田区永田町1-7-1
電話(代表)03-3581-5111
案内図

Copyright © Shugiin All Rights Reserved.