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令和七年十二月十二日提出
質問第一八八号

日本の財政とトラス政権、ギリシャとの比較に関する質問主意書

提出者  江田憲司




日本の財政とトラス政権、ギリシャとの比較に関する質問主意書


一 英国トラス政権(二〇二二年九月〜一〇月)は、一〇%超のインフレで景気が過熱していたにもかかわらず、財源なき大減税を強行し、その結果、通貨・債券・株式のトリプル安をきたし、一ヶ月半で退陣を余儀なくされた。
 昨今、高市内閣が策定した補正予算の規模と新規国債発行額等をめぐって、このトラスショックの二の舞、その危険性を指摘する声があるが、高市総理の見解如何。
 当時の英国の対外純負債額は▼四九・三兆円、経常収支は▼九・三兆円、英国国債の海外保有比率は三〇%、CDSスプレッドは〇・五〇二一%で、現在の日本の各指標とは根本的に異なると考えるがどうか。
二 石破前総理は、今年五月一九日の参議院予算委員会で「わが国の財政状況は間違いなく、極めてよろしくない。ギリシャよりもよろしくないという状況だ」と発言した。
 1 高市総理もこの見解に同意するか。
 2 日本の国債は自国通貨建てであるが、ギリシャの国債は共通通貨のユーロ建てである。「日米のような先進国の自国通貨建ての国債はデフォルトしない」(財務省HP)と考えるが、総理の見解如何。
 3 財政状況は、高市総理が言うように、各種指標を総合的に勘案して判断すべきである。たしかにギリシャの政府債務残高対GDP比は日本のそれより低いが、ギリシャは、対外純負債国であり、恒常的な経常赤字国。破綻時のギリシャ国債の海外保有比率は七三%に上り、CDSスプレッドは三七〇%(二〇一二年三月)だった。現在の日本の各指標とは根本的に異なると考えるがどうか。
 
 右質問する。

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