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令和八年一月二十三日提出質問第一号
ブータン王国に対する我が国の在外公館体制等に関する質問主意書
提出者 阪口直人
ブータン王国に対する我が国の在外公館体制等に関する質問主意書
我が国は、南アジアに位置するブータン王国と長年にわたり友好関係を築いてきた。両国は、昭和六十一年三月二十八日に外交関係を樹立し、今年令和八年にはその四十周年という重要な節目の年を迎えることとなっている。政府及び両国関係者は、周年事業を通じて友好関係の一層の深化を図るべく、公式ロゴマークを決定するなど準備を進めている。
ブータン王国は、国民総幸福量(Gross National Happiness:GNH)を国家運営の指針として掲げる独自の価値観を堅持し、持続可能な社会、精神的・社会的豊かさの重視等の理念を国際社会に提示してきた国である。この理念は、持続可能な開発やウェルビーイングを重視する我が国の外交理念とも親和性が高いと言える。
また、両国は、皇室・王室の相互訪問をはじめ、人的交流、政府開発援助(ODA)等を通じて長年にわたり信頼関係を培ってきた。特に日本は、ブータンの社会・経済開発に対して長期にわたり支援を提供し、農業技術協力等を通じてブータン国内の発展に寄与してきた。
しかしながら、現在、我が国はブータン王国に在外公館(日本大使館)を設置しておらず、インドに所在する日本国大使館が同国を兼轄する体制を取っている。そのため、両国関係の今後の発展に寄与し得る在外公館体制の在り方について検討する必要性が高まっていると考えられる。
以上を踏まえ、政府に対し以下質問する。
一 政府は、ブータン王国に在外公館(日本大使館)を設置していない理由について、在留邦人数、経済関係、外交上の優先順位等、これまでどのような基準に基づいて判断してきたのか、その具体的内容を明らかにされたい。
二 政府は、ブータン王国が国民総幸福量(GNH)を国家運営の指針とする理念について、持続可能な開発、幸福度、ウェルビーイングを重視する国際的議論との関係でどのように評価しているのか。我が国外交における位置付けも含め、政府の見解を示されたい。
三 ブータン王国が中国との国境問題を抱える中で、同国を取り巻く地域情勢及び国際環境の変化について、政府はどのような認識を有しているのか。また、我が国として、軍事的手段によらず、外交・人的交流・開発協力等を通じて同国と関与していくことの意義をどのように考えているのか、答えられたい。
四 政府は、令和八年に日・ブータン外交関係樹立四十周年を迎えるに当たり、両国関係の一層の発展を図るための戦略的な外交体制の見直し(在外公館設置の可能性を含む)について検討を行っているのか。検討の有無及びその内容について明らかにされたい。
右質問する。

