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答弁本文情報

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平成二十年五月三十日受領
答弁第四〇三号

  内閣衆質一六九第四〇三号
  平成二十年五月三十日
内閣総理大臣 福田康夫

       衆議院議長 河野洋平 殿

衆議院議員長妻昭君提出国立病院における談合通報の受付窓口に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員長妻昭君提出国立病院における談合通報の受付窓口に関する質問に対する答弁書



一及び二について

 現在のところ、独立行政法人国立病院機構(以下「機構」という。)においては、談合通報の受付窓口については、特段設置していない。このため、厚生労働省において、機構に対し、御指摘の附帯決議を踏まえ、談合通報の受付窓口の設置並びにそれに関する職員及び業者への周知の徹底を図るよう指導したところである。

三について

 機構が設立された平成十六年四月以降、これまでに機構に対して寄せられた談合情報は一件である。当該案件は、平成十八年度に機構が予定した病院の整備工事の入札に関して、特定の業者が落札するといった趣旨の匿名の手紙が郵送されてきたものである。
 当該情報を受けた病院においては、「独立行政法人国立病院機構談合情報対応マニュアル」(以下「談合情報対応マニュアル」という。)に基づき、契約審査委員会において調査を行い、その内容を公正取引委員会に通知したところである。なお、公正取引委員会における当該通知の処理の状況については、同委員会の事務の適正な遂行に支障を及ぼすおそれがあること等から明らかにすることは差し控えたい。

四の1について

 お尋ねの落札率百パーセントの件数、割合については、平成十七年度及び平成十九年度のものは把握していないが、平成十八年度のものについては、「独立行政法人の組織等に関する予備的調査(武正公一君外百十二名提出、平成十九年衆予調第三号)についての報告書」に基づき集計したところ、機構が同年度に締結した一般競争入札による契約のうち、落札率が百パーセントであるものは千百六十二件、当該契約件数全体の二十・五パーセントとなっている。また、同年度に締結した指名競争入札による契約のうち、落札率が百パーセントであるものは二百三十二件、当該契約件数全体の五十二・一パーセントとなっている。
 また、落札予定価格が外部に漏れた事例があるとは承知していない。

四の2について

 お尋ねの落札率が百パーセントとなった理由としては、一回の入札で落札せずに複数回の入札を行ったことや落札予定価格を前年度の予定価格と同額としたことなどが考えられる。
 また、落札率が百パーセントとなった案件において、不正や問題があったとは承知していない。

四の3について

 お尋ねについては、落札率は入札の対象とした事業や品目によっても異なってくるものと考えられ、一概にお答えすることは困難である。

四の4及び5について

 お尋ねについては、厚生労働省として機構の職員について確認した限りでは、平成十八年度において落札率百パーセントの契約を結んだ企業に、理事長の承認を得て再就職した職員が二名おり、この二名の前職は独立行政法人国立病院機構西札幌病院臨床検査技師長、独立行政法人国立病院機構北海道がんセンター事務部長であり、この二名については自らの就職活動により就職したものと承知している。

五について

 機構においては、機構の会計規程に沿って適切な会計事務を遂行するよう、各病院や本部の職員を指導するとともに、談合情報に対してより適切に対応するため、談合情報対応マニュアルの改訂を行うこととしていると承知している。



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