答弁本文情報
平成二十一年六月五日受領答弁第四五八号
内閣衆質一七一第四五八号
平成二十一年六月五日
内閣総理大臣 麻生太郎
衆議院議長 河野洋平 殿
衆議院議員鈴木宗男君提出政府による補正予算を用いたいわゆる国立漫画博物館の建設の是非等に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員鈴木宗男君提出政府による補正予算を用いたいわゆる国立漫画博物館の建設の是非等に関する質問に対する答弁書
一について
政府としては、「景気の底割れ」を防ぎつつ、国民の安心を確保し、未来の成長力強化につなげるといった目的に沿って、経済の下支えに必要な事業や将来の成長力を高める事業等を厳選し、これらの事業に必要な経費を平成二十一年度第一次補正予算に計上したところである。
「国立メディア芸術総合センター(仮称)」(以下「センター」という。)は、メディア芸術のすべての分野について、作品の展示、収集及び保管、関連情報の集約及び発信、調査研究、人材育成等を総合的に行う施設として設立するものである。センターの設立は、海外において高い評価を得ている我が国のメディア芸術の振興を図るとともに、これを新規市場の創出等に活用し、我が国の中長期的な成長を図るために必要な投資であることから、一についてで述べた平成二十一年度第一次補正予算の目的に沿ったものであり、御指摘のように「税金の無駄遣いである」とは考えていない。
お尋ねの経済波及効果を具体的な数値でお答えすることは困難であるが、センターの設立は、海外において高い評価を得ている我が国のメディア芸術を新規市場の創出等に活用し、我が国の中長期的な成長を図るものである。
センターの運営は民間に委託することを予定しており、御指摘の「管理責任者」等については未定であるが、民間の創意工夫を活かすなどの観点から、人選がなされるものと考えている。