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答弁本文情報

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平成二十四年八月三十一日受領
答弁第三七七号

  内閣衆質一八〇第三七七号
  平成二十四年八月三十一日
内閣総理大臣 野田佳彦

       衆議院議長 横路孝弘 殿

衆議院議員服部良一君提出七三一部隊等の旧帝国陸軍防疫給水部に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員服部良一君提出七三一部隊等の旧帝国陸軍防疫給水部に関する質問に対する答弁書



一の1について

 いわゆる七三一部隊が旧日本軍の関東軍防疫給水部のことであることは、防衛研究所戦史研究センター史料室が保管している旧日本軍の関連資料から明らかとなっている。
 しかしながら、外務省、防衛省等の文書において、関東軍防疫給水部におけるお尋ねの「研究檢索」、「製造業務」及び「其ノ他危險ナル病原細菌」の具体的内容を示す資料は現時点まで確認されておらず、お尋ねにお答えすることは困難である。

一の2及び3について

 お尋ねについては、調査に膨大な時間を要することから、お答えすることは困難である。

一の4について

 現在、厚生労働省で保管する関東軍防疫給水部に係る留守名簿における人員の総数は、三千五百六十人であり、そのうち、将校百三十一人、准士官十八人、下士官百六十三人、兵千二十七人、技師五十人、技手百九十七人、雇員千二百七十人、傭人六百三十三人である。
 また、現在、同省で保管する関東軍防疫給水部に係る部隊略歴における昭和二十年六月時点の人員数は、ハルピン本部約千三百人、海拉爾支部約百六十五人、牡丹江支部約二百人、孫呉支部約百三十六人、林口支部約二百二十四人、大連支部約二百五十人であるが、将校、准士官、下士官、兵、技師、技手、雇員、傭人の別は記載されておらず不明である。

一の5について

 お尋ねの公文書については、政府として網羅的に把握しているわけではないが、防衛研究所戦史研究センター史料室に保管されている旧陸軍資料「人馬現員表(昭和十四年六月三十日調)」においては、関東軍防疫給水部の前身である関東軍防疫部の人員数は千百三十三名となっている。

二について

 外務省、防衛省等の文書において、関東軍防疫給水部による粉末寒天の購入や恩給の不健康業務加算の事由に該当する業務が細菌戦の準備のために行われていたことを示す資料は現時点まで確認されていない。

三について

 お尋ねの細菌戦に係る検証作業については、本件の性格や時間的な経過に鑑みれば、更なる調査を行い、明確な形で事実関係を断定することは極めて困難と考えるが、新たな事実が判明する場合には、歴史の事実として厳粛に受け止めていきたい。

四について

 お尋ねについては、「湖南省常徳市政府によって社会団体法人として許可され登録された」か否かについては承知していないが、「常徳市日軍細菌戦受害者協会」が昨年十一月に湖南省常徳市において設立されたことは、報道等により承知している。



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