答弁本文情報
令和六年六月二十八日受領答弁第一六七号
内閣衆質二一三第一六七号
令和六年六月二十八日
内閣総理大臣 岸田文雄
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員井坂信彦君提出学校のプールに関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員井坂信彦君提出学校のプールに関する質問に対する答弁書
一及び二について
スポーツ庁では、学校のスポーツ施設の老朽化への対応や地域において誰もが気軽にスポーツに親しむことができる場の形成といった観点も踏まえ、御指摘の「学校プールを改築して市民プールとしても使用する」こと並びに「学校のプールを廃止して他校のプールや民間のプールを使用する」こと及びこれに係る費用に関することも含めて、学校のスポーツ施設の在り方やその有効活用に関する調査を実施しているところであり、当該調査の結果を踏まえ、学校のプールの老朽化への対応について、各地方公共団体において地域の実情を踏まえた対応が可能となるよう、必要な検討を行ってまいりたい。
三について
お尋ねの「学校プールの地域間格差」の意味するところが必ずしも明らかではないが、学校におけるプールの在り方については、各地方公共団体において、地域の実情に応じた検討が進められているものと承知している。
四について
「改築費・維持費」「を示す必要がある」とのお尋ねについては、学校のプールの規模等は、学校ごとに異なることから、一律にお示しすることは困難である。
「時代状況等を踏まえて、国として今後の方向性と、自治体が取り組むメニューを示す必要がある」とのお尋ねについては、その趣旨が明らかではないため、お答えすることは困難である。
五について
お尋ねの趣旨が明らかではないため、お答えすることは困難であるが、いずれにせよ、例えば、小学校の体育科及び中学校の保健体育科においては、学習指導要領に基づき、体の調子を確かめてから泳ぐことや、プールなどの水泳場での注意事項を守って泳ぐことなどといった水泳の事故防止に関する事柄について必ず取り上げることとしているとともに、スポーツ庁においては、毎年度、各都道府県教育委員会等に対して通知を発出し、学校における水泳の事故防止のための指導を促しているところである。
六について
御指摘の「支援」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、スポーツ庁においては、着衣のまま水に落ちた場合の対処の仕方について、具体的な指導法や留意点等を示した指導の手引きを作成し、各都道府県教育委員会等に周知するなどの取組を行っているところであり、同手引きにおいて「指導上の留意点」として「プール水を汚さないため、着衣等は十分に洗濯したものや清潔なものを各自に用意させます。なお、プール使用の最終日や水の入れ替え直前などに着衣での水泳指導を実施するのも一つの方法です。」としているところである。