答弁本文情報
令和六年六月二十八日受領答弁第一九六号
内閣衆質二一三第一九六号
令和六年六月二十八日
内閣総理大臣 岸田文雄
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員酒井なつみ君提出制度の狭間にいる若者に対する終末期在宅療養の支援制度創設に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員酒井なつみ君提出制度の狭間にいる若者に対する終末期在宅療養の支援制度創設に関する質問に対する答弁書
一について
御指摘の「ニーズ」について、網羅的には把握していないが、例えば、御指摘のがんに係る「ニーズ」に関しては、今後、「がん対策推進基本計画」(令和五年三月二十八日閣議決定)に基づき、厚生労働科学研究費補助金によるがん対策推進総合研究事業「小児・AYA世代のがん経験者の健康アウトカムの改善および根治困難ながんと診断されたAYA世代の患者・家族の生活の質の向上に資する研究」において、十五歳以上四十歳未満のがん患者に対し、在宅における生活・療養上のニーズやサービス提供等に関する実態把握を行うこととしているところである。
二及び三について
御指摘の「終末期在宅療養の支援制度の創設」の意味するところが必ずしも明らかではないが、御指摘の「支援の必要性」に関して、御指摘のような「若者」を含めた医療に関する支援については、例えば、在宅医療を担う医療機関に関して、「疾病・事業及び在宅医療に係る医療体制について」(令和五年三月三十一日付け医政地発〇三三一第十四号厚生労働省医政局地域医療計画課長通知)の別紙「疾病・事業及び在宅医療に係る医療体制構築に係る指針」中の「在宅医療の体制構築に係る指針」において、「関係機関の相互の連携により、患者のニーズに対応した医療や介護、障害福祉サービスが包括的に提供される体制を確保すること」や、がん患者等について「それぞれの患者の特徴に応じた在宅医療の体制を整備すること」と示しているところであり、このほか、例えば、十五歳以上四十歳未満のがん患者に対する在宅における生活・療養上のニーズやサービス提供等に関する支援の在り方については、一についてで述べた研究の結果等を踏まえつつ、必要な検討をしてまいりたい。