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答弁本文情報

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令和六年六月二十八日受領
答弁第一九七号

  内閣衆質二一三第一九七号
  令和六年六月二十八日
内閣総理大臣 岸田文雄

       衆議院議長 額賀福志郎 殿

衆議院議員酒井なつみ君提出子どもの近視及びデジタル依存への対策に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員酒井なつみ君提出子どもの近視及びデジタル依存への対策に関する質問に対する答弁書


一から三までについて
  
 御指摘の「子ども」(以下「子ども」という。)の近視の「影響」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、子どもの近視に関連する政府における取組として、例えば、令和三年度から令和五年度まで、児童生徒の視力低下の状況等を把握するために実施した「児童生徒の近視実態調査事業」において、近視の要因の一つとして推察される「眼軸長の延長」に関連して、「眼軸長」の状況を分析した結果、「学年が上がるにつれ平均眼軸長は長くなり、その変化量は緩やかにはなるものの中学三年の時点まで止まることはなかった」こと等について把握しており、近視の進行を抑制するためには、早い段階から目の健康に配慮することが重要であると認識している。また、当該事業の令和五年度予算額は約七千万円であり、その執行率は約九十九・八パーセントである。当該事業においてお尋ねの「予防効果」は測定していない。
 また、子どもの御指摘の「デジタル依存」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、子どもに係る「デジタル」に関連する政府における取組として、例えば、いわゆるゲーム障害については、令和二年度から令和四年度までの厚生労働科学研究費補助金による「ゲーム障害の診断・治療法の確立に関する研究」において実態調査を実施しており、当該調査において、一定割合の若者にいわゆるゲーム障害の疑いがあるとの報告があったところであり、今後更に実態を把握し、科学的知見の集積等を行うため、令和六年度においても引き続き、調査研究を実施することを予定している。また、当該厚生労働科学研究費補助金の令和四年度交付額は約六百万円である。当該研究において「予防効果」は測定していない。また、「デジタル」に関連する他の取組として、子どもに係る御指摘のインターネットの適切な利用等に関して、保護者等を対象としたインターネットとの関わり方や家庭でのルール作り等に関するシンポジウム等の開催などを通じ、青少年を取り巻くインターネット上の有害な環境への対策を推進する「有害環境から子供を守るための推進体制の構築事業」を実施しているところである。また、当該事業の予算額は、当該事業を含む青少年を取り巻く有害な環境への対策を推進するための取組に係る令和五年度予算額約二千四百万円の内数であり、当該予算の執行率は約七十九・四パーセントである。
 今後とも、これらの取組に関し、必要に応じ諸外国の状況について情報の収集に努めるとともに、適切な対策を検討してまいりたい。

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