答弁本文情報
令和七年三月四日受領答弁第六四号
内閣衆質二一七第六四号
令和七年三月四日
内閣総理大臣 石破 茂
衆議院議長 額賀福志郎 殿
衆議院議員八幡愛君提出アニメーション人材育成調査研究事業の成果活用状況及び今後の取組に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員八幡愛君提出アニメーション人材育成調査研究事業の成果活用状況及び今後の取組に関する質問に対する答弁書
一の1について
お尋ねの「DVD化」及び「放映実績」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、文化庁が一般社団法人日本アニメーター・演出協会(以下「日本アニメーター・演出協会」という。)に委託して実施した「「PROJECT A」により制作された」作品は四点であるところ、日本アニメーター・演出協会によれば、現時点で、当該作品の全てが光ディスクに記録・販売され、また、「配信サイト」において放送され、当該作品のうち一点が「地上波放送」されたと承知している。
一の2について
お尋ねの「DVD化」及び「放映実績」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、文化庁が日本アニメーター・演出協会又は一般社団法人日本動画協会(以下「日本動画協会」という。)に委託して実施した「「アニメミライ」により制作された」作品は十六点であるところ、日本アニメーター・演出協会及び日本動画協会によれば、現時点で、当該作品の全てが「地上波放送」され、当該作品のうち十五点が光ディスクに記録・販売され、十二点が「配信サイト」において放送されたと承知している。
一の3について
お尋ねの「DVD化」及び「放映実績」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、文化庁が日本動画協会に委託して実施した「「あにめたまご」により制作された」作品は十九点であるところ、日本動画協会によれば、現時点で、当該作品のうち五点が光ディスクに記録・販売され、十六点が「地上波放送」され、六点が「配信サイト」において放送されたと承知している。
一の4について
お尋ねの「DVD化」及び「放映実績」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、文化庁が日本動画協会に委託して実施した「「あにめのたね」により制作された」作品は十六点であるところ、日本動画協会によれば、現時点で、当該作品のうち十点が「配信サイト」において放送されたと承知している。
二の1及び2について
お尋ねの「現状の運用状況」及び「無料公開」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、「若手アニメーター等人材育成事業」及び「アニメーション人材育成調査研究事業」(以下これらを合わせて「育成事業」という。)は、事業者による作品の制作を通じた人材育成を目的とするものであり、当該作品に係る「原画、設定資料、脚本などの中間素材」は、一義的には当該事業者において管理されるべきものであり、政府として、「中間素材がどのように保存・管理されているか」について把握していない。また、その公開については、現在検討しておらず、今後も検討する予定はない。
二の3について
お尋ねの「中間素材の無料公開」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではなく、また、お尋ねは仮定の質問であるため、お答えすることは困難である。
三について
お尋ねの「作品の知的財産(IP)の権利の所在」、「帰属割合や契約内容等」、「IPの活用状況」及び「国がアニメ産業を基幹産業として本気で育成しようとしている姿勢」の具体的に意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難である。
四の1について
「作品」の「普及促進」に関するお尋ねについては、その具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、育成事業は、事業者による作品の制作を通じた人材育成を目的とするものであり、文化庁においては、当該目的に沿って、同庁主催のイベントにおいて作品を上映する機会を提供するなどしている。
「IPの普及促進」に関するお尋ねについては、その具体的に意味するところが明らかではないため、お答えすることは困難である。
四の2及び3について
お尋ねの「未だDVD化や放映実績が十分に確保されていない作品」及び「本事業の今後のIP活用及び中間素材の無料公開を含む普及戦略に関する長期的なビジョン」の具体的に意味するところが必ずしも明らかではないが、いずれにせよ、四の1についてで述べたとおり、育成事業は、事業者による作品の制作を通じた人材育成を目的とするものであり、文化庁としては、当該目的に沿って、育成事業の成果の関係業界等への普及に取り組んでまいりたい。