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答弁本文情報

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令和七年六月二十四日受領
答弁第二五七号

  内閣衆質二一七第二五七号
  令和七年六月二十四日
内閣総理大臣 石破 茂

       衆議院議長 額賀福志郎 殿

衆議院議員長友よしひろ君提出石破総理の金利がある世界の恐ろしさという発言に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。





衆議院議員長友よしひろ君提出石破総理の金利がある世界の恐ろしさという発言に関する質問に対する答弁書


一について

 お尋ねについては、令和七年六月九日の参議院決算委員会において、石破内閣総理大臣が「金利が上昇傾向で推移するように今変化をしてきているわけでございまして、それを前提として恐れなくてはならないというふうに申し上げましたのは、債務残高対GDP比が高い水準にございますので、これは事実でございます。今後も金利の上昇が継続した場合に利払い費が増加をすると、そうすると政策的経費が圧迫されるということが、それは懸念としてございます。・・・金利のある世界って何なんだろうかということについてよく認識をしていかねばならない、この利払い費というものをどのようにして財政上考えていくかという問題を提起したということでございます。」と答弁したとおりである。

二について

 お尋ねについては、令和七年三月二十五日の参議院財政金融委員会において、加藤財務大臣が述べた「現在我が国においては厳しい財政事情の下で歳出が税収を上回るという状況が続いています。また、金融環境の変化によっては利払い費が上昇するという可能性もあること。こうしたことを踏まえますと、GDPを増大させるだけで財政健全化が図られるというものではない。」という認識の下で、同年六月九日の参議院決算委員会において石破内閣総理大臣が答弁したように、「今後も金利の上昇が継続した場合に利払い費が増加をすると、そうすると政策的経費が圧迫される」という「懸念」があると考えている。

三の1について

 お尋ねについて、各国の財政状況を比較する際には、様々な指標を見る必要があるが、御指摘の石破内閣総理大臣の答弁は、日本の財政状況について議論をする中で、例えば、債務残高対GDP比がギリシャを含めた他国と比べて高い水準にあることを念頭に置いて、日本の財政が厳しい状況にあることに言及したものである。

三の2について

 御指摘の答弁については、「そしてまた税収は増えているけれども、社会保障の費用もこれは増えているわけでございまして、そういうこと全てを総合的に勘案していかなければなりません。」と答弁する中で「全て」という言葉に言及したものであり、当該答弁における「そういうこと全て」とは、税収や社会保障関係費など、歳入・歳出両面を含めた財政全体の状況を指している。

三の3について

 御指摘の「事実一部でそのようになっている」の意味するところが必ずしも明らかではないが、お尋ねについては、一般論として、財政状況について様々な指標を用いて検証し、議論することは重要だと考えているところ、我が国の財政状況について議論する中で、財政の持続可能性を見る上で、債務残高対GDP比という国際比較においても広く用いられる指標を念頭に置いた答弁を行うことはあると考えている。いずれにせよ、御指摘の「国民に誤った認識を与える」ことのないようにするとの観点も踏まえ、我が国の財政状況に関しては、今後とも丁寧な説明に努めてまいりたい。

三の4について

 お尋ねについては、一般論として、我が国の財政状況について国民に説明する中で、主要な指標について特定の国と我が国との比較を行うことは有用であると考えており、このような国際比較において特定の国について言及することが、御指摘のように「外交的にも影響を及ぼしかねない」とは考えていない。

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