質問本文情報
昭和二十五年四月六日提出質問第一一九号
食糧管理特別会計の赤字防止に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十五年四月六日
提出者 井上良二
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
食糧管理特別会計の赤字防止に関する質問主意書
一 政府は、主要食糧の需給を無視したぼう大な輸入食糧の影響が、有効需要の減退に伴う消費者の配給辞退となつて現われつつあるにもかかわらず、製粉、製麺等の生産を無計画に行つている結果、いずれも大量の滯貨を生じ、中には変質して配給不適品化し、ばく大な損害が予想されるに至つているが、この実情をいかに打開し、国家の損失をいかに防止せんとするか。
二 政府の無計画な種馬鈴しよ買上げにより、全国各地の倉庫に、入庫以来四箇月を迎えて未だ滯貨され、腐敗又は発芽しているものが多く、その損害は日々増大しているが、政府はいかにこの損害を防止し、又かくの如き不始末を生ぜしめた責任の所在を明らかにして、責任者をいかに処置せんとするか。
三 公団廃止に伴う、公団の赤字をいかなる方法によつて食い止めんとするか、その具体策を示されたい。
右質問する。