質問本文情報
昭和二十五年七月十八日提出質問第二二号
大阪市における官民衝突に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十五年七月十八日
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
大阪市における官民衝突に関する質問主意書
一 七月十五日大阪市において日本共産党主催「日共二十八週年記念」の集りが禁止されたが、いかなる理由によつて、だれが禁止したのか。
二 その際、集つた人々と警官隊との間に衝突が起り、相当数の怪我人が出たと報ぜられているが、事実か。
もし怪我人が出たとすれば、怪我人達の傷の状態並びに治癒の期間はどの位で、どのように手当を加えているのか。
三 その際、この衝突を鎭圧するために、国警が何百、市警が何千人、何時間動員され、費用はどの位使つたのか。
四 このようなことは、衝突が起らぬよう、事前に防止するための考慮がなされておらなかつたのか。衝突が起るように挑発し、衝突によつて日共彈圧の口実を作つているのではないか。
五 この種の日共の催しものについて政府は今日のように禁止・彈圧・衝突の一点張りで、今後益々紛争を大きくしてゆくつもりか。それとも、別になにか治安確保のための対策でもあるのか。
右質問する。