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昭和二十五年十一月三十日提出
質問第一〇二号

 広川農相の朗報に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和二十五年十一月三十日

提出者  (注)田甚太(注)

          衆議院議長 (注)原喜重(注) 殿




廣川農相の朗報に関する質問主意書


 廣川農林大臣は、一勺増配、興農国会、公共事業費の増額、あるいは、雑穀統制の撤廃等を言明し、はなはだしきに至つては、朝鮮の動乱を忘れたがごとき世捨人にも等しい主食統制撤廃をうんぬんし、農村を混乱させている。世間ではこれらを廣川朗報といつているが、朗報の根源はすべてうそから出発しているのであつて、うそこそ自由党廣川農政の基本方針である。一つとしてまじめに論議研究され、政策実現のために善処された根跡はない。よつて次のことを伺いたい。

一 廣川朗報なるものを必要とする農村現象、農林行政の根拠はどこにあるのか。
二 司令部のドツジ、ラインによる締めつけ政治経済にあえぐ廣川農林大臣は、日本の大いなる不平層を代表し、現政治に対するアドバルン的政策を掲げて、内外人にデモンストレーシヨンをやつているのか。
三 農林大臣の叫びが、右のように真しなものであるならば、日本国民の意向を代表して、單に朗報に止まらず、実現できるような政策を関係当局、総司令部、その他に折衝これ努めてはどうか。
四 朗報のような趣旨の政策は、日本政府のみの決定でできると思うか、日本を占領する連中の承認を必要とすると思うか。
五 若しそう思うのであるならば朗報発表の前からそう思つてやつたか、発表後にそう感じたか。若しそう感じたならば、占領当事者たちといかように折衝したか。

 右質問する。





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