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昭和二十五年十二月一日提出
質問第一四二号

 中華人民共和国との講和條約に関する質問主意書

右の質問主意書を提出する。

  昭和二十五年十二月一日

提出者  (注)田甚太(注)

          衆議院議長 (注)原喜重(注) 殿




中華人民共和国との講和條約に関する質問主意書


 アメリカ指導下の講和形式には、吉田自由党政府は非常に満足らしいが、第二次大戰(大東亜戰争)の発端は、中華民国並びに中国共産党地域との戰いであつたと思うが如何。
 その後中華民国は領土と人民の信望を失い、その地域は中華人民共和国となつてしまつた。右事実を認めるか。当面の戰争の相手国であつた中華人民共和国は、今日ではアメリカに対して、日本政府のように卑屈(占領下とはいえ日本政府のアメリカへのび態はひどすぎる。)ではない。堂々と主張し、堂々と行動を起すようになつている。この新興の大国、戰争の当面の相手国であつた中華人民共和国を除外して講和を結んでは、政府のいう單独講和、多面講和條約締結後の中日関係はどうなり、どうするつもりか。
 右のような中日関係なんかを考慮せずに、單独講和、多面講和を結ぶつもりか。又、多面講和、單独講和とは命令か。日本人の同意とか納得を必要としないものか。
 單独講和、多面講和の名目のもとに日本人を米国がきめた対日不平等国交のわくの中に拘束することか。

 右質問する。





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