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昭和二十五年十二月十四日提出質問第三三号
善隣友好政策に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十五年十二月十四日
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
善隣友好政策に関する質問主意書
日本の外交政策とは、遠国と交り近国と争うというような態度であるが、これは日本のために改めねばならない。この点に関しては吉田首相としても同感だといわれるであろう。そこで問題が起るのだが、善隣友好の中に、惡隣(惡い隣国)という国柄が日本の隣にあると思われるか。思うならば惡隣とは何々国であり、それらの国々はわが国にとつてなぜ惡い隣国なのか。
具体的には地理上より、ソヴエト同盟社会主義共和国連邦のシベリヤ地区、中華人民共和国こそが隣国であり、これらの国々に対する親交策こそが日本として急務でなくてはならないと思うのだが、占領下日本での論調、外交のまねごとどもは、隣国を敵とし、海の向うの遠い国々との親交にきゆうきゆうとしているように見えるが、こういう政策は、現在の日本のいかなる必要に応じて推進されているのか。
右質問する。