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昭和二十八年六月十日提出質問第一〇号
西新井橋、江北橋、堀切橋の建設に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和二十八年六月十日
提出者 天野公義
衆議院議長 堤 康次※(注) 殿
西新井橋、江北橋、堀切橋の建設に関する質問主意書
現在荒川放水路上にかかつている西新井橋、江北橋、堀切橋は木橋であり、全く橋の寿命はつきているといわざるを得ない。特にこれらの橋を建設した当時とは異なり、各橋とも附近に数十万の人口を擁し、交通量の多いこと驚異的なものがある。しかも重量物を積んだトラツクの交さする場合、橋に余裕はほとんどなく、非常に危険であり、しばしば事故も生じている有様である。たとえば西新井橋の例をとれば、大正十一年四月築造の長木橋で大震災後幾回となく補強し、かろうじて今日命脈を持しているのであるが、放水路以北の急激な発展に伴い交通量は激増している。昨年四月二十二日午前六時より午後六時までの例をみれば、左表のごとくである。
人 | 三、八六〇 | |
自 動 車 | 二、三六七 | |
自 転 車 | 一三、〇九四 | |
荷 車 | 六一二 | |
馬 車 | 二一二 | |
リヤカー | 七八二 | |
総 計 | 二〇、九二七 | |
一時間平均 | 一、七三五 | |
一分間平均 | 二八 |
政府は、東京都が道路管理者であるとして放置しておくことなく、これが建設改築計画をすみやかに樹立して実行に移し、産業の発展、交通の安全、危険の防止を図る必要があると思うが、政府の見解及び予算的措置如何。
右質問する。