質問本文情報
昭和三十三年三月十二日提出質問第三号
日本住宅公団の土地買収に関する質問主意書
右の質問主意書を提出する。
昭和三十三年三月十二日
提出者 松※(注)忠久
衆議院議長 ※(注)谷秀次 殿
日本住宅公団の土地買収に関する質問主意書
一、日本住宅公団の土地買収事務に関して公団職員と土地ブローカーとの間に、とかくのいまわしい不正事件ありとするうわさがあるが、公団が土地買収を行う場合の手続上について、不正を生じやすいような不備があるのではないか。
買収手続について、公団発足以来の買収情況の概要について説明を願いたい。
二、利害関係があるため不正の行為が生じやすいと思われる。その防止のため完全な手を打つておられるか。また将来改善の余地ありと考えておられるか所信を承りたい。
三、そく聞するところによれば、公団の職員が土地業者と結託して買収にからんで多大なリベートを取つたり、公団内部の情報を流して謝礼を取つている者や、また分譲住宅にからんで謝礼を要求している者もあるやに聞き及んでいる。現に例をあげれば、公団総裁の秘書と称する速水雅典君なるものは、分譲住宅を種に多大な供応を受けたあげく謝礼を強要している事実があるという。かかる不正をなかば公然にやつているような不心得の公団職員の取締について、政府はいかなる措置をとつているか。その所信を承りたい。
右質問する。