答弁本文情報
昭和二十四年十一月二十九日答弁第六〇号
(質問の 六〇)
内閣衆甲第一二〇号
昭和二十四年十一月二十九日
内閣総理大臣 吉田 茂
衆議院議長 ※(注)原喜重※(注) 殿
衆議院議員井上良二君提出主食三合配給に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員井上良二君提出主食三合配給に関する質問に対する答弁書
配給主要食糧の量及び品質の向上については、かねてより意を用いて来たところであるが、一人一日当り、いも類を含めて主食の三合配給を実施することは、現状においては著しく困難である。その理由を別表昭和二十五会計年度主食需給推算について説明すれば、左の通りである。
一 別表の主食用需要高は、現行配給基準量による所要量であつて、三合配給を実施するとすれば、所要量の増加は年間五、三五〇千石(約八〇〇千屯)であるのに対し、別表による年度頭初の持越高と年度末の持越高との比較における増加は三、五五〇千石(約五三三千屯)であるから、別表において予定されている輸入食糧の量が更に増加しない限り三合配給の実施は困難である。
二 なお、明年産米麦の生産状況は、單なる推算であり、輸入見込も一応の概定であるから、年度末の持越高の増をもつて、直ちに増配の是非を断ずることは早計である。



(三)品目別輸入数量、石当り單価については予算上における輸入補給金計画をお示ししますが、輸入先別は目下のところ不明であります。
右答弁する。