答弁本文情報
昭和二十九年二月二十六日受領答弁第八号
(質問の 八)
内閣衆質第八号
昭和二十九年二月二十六日
内閣総理大臣 吉田 茂
衆議院議長 堤 康次※(注) 殿
衆議院議員中村高一君提出武蔵野米軍宿舎使用に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員中村高一君提出武蔵野米軍宿舎使用に関する質問に対する答弁書
一 本件施設を提供するに当つての地元の要望は風紀問題を防止するため家族持ちの宿舎として使用し、独身者は使用しないことという趣旨であつたので、この旨を軍側に申し入れ、その承諾を得た後、米国軍人家族同伴者は通常将校である点より武蔵野市長宛「将校及びその家族の宿舎として使用する」ということで了解を取り付け、提供したものである。従つて軍側は、家族持ちであれば使用差支えないものと解釈し、将校及家族宿舎使用について将校と同様の待遇を受ける上級下士官及びその家族をも使用せしめる計画をたて、「下士官クラブ」を作つたものであることが判明した。
二 以上の様な理由により、本施設には下士官も一部入つてくるのであるが、何れも上級者に限り、且つ、家族同伴者であるから地元の要望を無視したものではない。
右答弁する。