答弁本文情報
昭和五十九年七月二十日受領答弁第二七号
内閣衆質一〇一第二七号
昭和五十九年七月二十日
内閣総理大臣 中曽根康弘
衆議院議長 ※(注)永健司 殿
衆議院議員田中美智子君提出名古屋都市高速道路の財政問題に関する質問に対し、別紙答弁書を送付する。
衆議院議員田中美智子君提出名古屋都市高速道路の財政問題に関する質問に対する答弁書
一について
名古屋高速道路の現供用区間における交通量は、当初の見込みを下回つているが、供用を開始した昭和五十四年度には見込みの約四割であつたものが、昭和五十八年度には六割に達し、着実に増加していると聞いている。
また、名古屋高速道路公社並びに同公社の設立団体である愛知県及び名古屋市では、今後、事業が順次進められ、都市高速道路網が形成されるに従い、利便性が向上し、交通量が増加して収支が改善されると見込んでいるので、政府としても注意深く見守つてまいりたい。
新規に事業を認可した区間は、現在供用中及び建設中の名古屋市道高速二号と同高速一号を都心において結ぶものであり、その完成により採算性は向上すると期待されているが、現在、事業の進ちよくについて計画とのずれが生じていること等から、名古屋高速道路公社において、利用交通量の検討、長期的な収支見通しを含め、昭和六十二年度を終期とする整備計画の変更を検討していると聞いている。
なお、昭和五十八年度現在、新設工事中の四区間及び着工準備中の二区間の各区間ごとの新設に要する費用の概算額並びに現時点における事業認可区間ごとの完成予定時期は、それぞれ別表一及び別表二のとおりであると聞いている。
都市高速道路は、道路網を早期に整備する必要があり、整備計画の検討の方向を見定めつつ事業を進めることは差し支えないと考える。
別表一 事業区間の費用の概算額

別表二 事業認可区間ごとの完成予定時期
